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メンタルとマインド │ 2010年代後半からの変化
いつからか、マインドという言葉を目にするようになった。
2010年の前半には、マインドという言葉は、いまのようには使われていなかったと思う。
以前は、メンタルが強いだとか弱いなど、メンタルという言葉を使っていた気がする。
メンタルは気持ちという意味で、その人の精神面や精神力という意味もあった。
マインドは、心の持ち方や思考法という意味がある。
「マインドがあるからできる」という言葉が広がっているように思う。
あなたが成功するには、マインドを変える必要があるという言葉が増えた。
マインドという言葉がより使われるようになったのはいつからだろう。
2010年代後半の日本
2010年代後半からの社会の変化と関係していそうだと思う。
10年代後半には、定年退職が崩壊していくという認識が広まりつつあり、労働者が転職することは、マイナスなものからプラスなイメージへと変わりつつあった。
高年収をターゲットとしたビズリーチが人材紹介業界でも幅を効かせるようになると、転職は、よりよい職場を求めるスキルの高い人材も全面的に参加するようになる。
また10年代後半には、ライザップがブームとなる。「結果にコミットする」というキャッチフレーズでダイエットや肉体改造のビジネスが一躍人気になる。
そこから少し経ち、筋トレブームが始まる。ボディビルダーはYoutubeでの活動もあり徐々に人気になっていく。
さらに、脱毛や整形も一般人にも広がっていく。男女関係なく脱毛し、顔を変えることがそこまでタブーではなくなっていった。
自分の精神も変えることができる
自分で人生を変えることができる社会になっていった。
仕事を変えれば年収が上がるし、また自分の身体も努力やお金で変えることができる。
共同体という個人を縛るものは薄まっていき、自由が増えていった。
また個人の精神も同じである。
精神もまた変えることができた。
考え方を変えれば、人生が改善する。
メンタルよりも考え方というマインドにフォーカスを当てて、人生をどうすれば改善するかを考えていく。
コーチングサービスが企業向けから個人向けにシフトしていき、あらゆる個人がコーチングを受けるようになっていった。
ポジティブなマインドを持つことで人生が好転していく。
個人が活き活きする社会
2024年が終わろうとしているいま、その傾向は加速しているように思える。
老後資金は自分で貯蓄していくことが当たり前になり、国を頼ることはできない。
個人が市場に投資家として参加していくことが求められている。
2020年代前半のパンデミックは、社会を何も変えはしなかった。
個人はもっと自分の裁量を持って、自分の人生を切り拓いていける素晴らしい時代にすでに突入していた。