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叫びは規範から逃れるか

詩が文法の規則から逸脱した叫びから始まるのなら、叫びはあらゆる社会の規範から逃れることを可能にするのか。

暖かい空気が漏れる場所にホームレスが住まいを決め、そこで叫ぶのを見る。

叫びは解釈可能な意味作用を持たない。

そこには表現も内容もない、ただ音の集まりがある。

表現は批評家の目に留まるが、音の集合体は監視の目を逃れる。

でも叫ぶだけで精神は救われるのか。

叫ぶ人はすでに狂っているかもしれない。

狂ってしまったから叫ぶのではなく、狂う前に叫べばいい。

社会に狂わされる前に、自分で狂えばいい。

叫びを生産し社会の規範に穴を開けよ。

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