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10月11日 神戸・相楽園

前回の記事はこちら。

さて10月11日。
夫が資格試験を受けている間、私は神戸の街中をうろうろしておりました。

諏訪神社に参拝した後、すぐ近くにある「相楽園そうらくえん」へ。
こちらは庭園が見事とのことで、言ってみようと思ったのです。

相楽園入口。

相楽園は、元神戸市長 小寺謙吉氏の先代小寺泰次郎氏の本邸に営まれた庭園で、明治18年頃から築造に着手され、明治末期に完成したものです。

昭和16年以降神戸市の所有となり、中国の古書『易経』の一節にある「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」からとって「相楽園」と名付けられ、一般に公開されるようになりました。

なお、平成18年1月26日に相楽園が国の登録記念物(名勝地)に登録されました。

相楽園HPより

まずは受付で入園料300円を納め、敷地へと入ります。

秋らしく、菊の花が活けられていました。

さて園内へと進みます。

こちらは松。

反対側には蘇鉄そてつ

立派な蘇鉄がたくさん…

青空に蘇鉄の緑が映えます。

こちらは、旧小寺家厩舎(重要文化財)です。
小寺謙吉氏が河合浩蔵氏に設計を依頼、明治43年頃に建築した厩舎(きゅうしゃ)です。

円型の塔屋・急勾配の屋根や屋根窓・豊富な切妻飾り(きりつまかざり)など、変化に富んだ意匠で飾られています。

広場に面して北側1階には馬車を入れる車庫、2階には厩務員のための宿舎、東側は高い吹抜けの天井をもつ馬房があります。

相楽園HPより

さて、次は旧ハッサム邸です。

英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街(北野町)に建てて住んだもので、設計は英国人によるものです。
木造2階建、寄棟造棧瓦葺(よせむねづくり さんかわらぶき)の和洋折衷建築物です。

昭和36年に神戸市が寄贈を受け、昭和38年に移築されました。
なお、前庭のガス灯2本は、明治7年頃当時としては非常に早い時期に、外国人居留地に街灯用として建てられていたものです。

阪神・淡路大震災時に屋根から落下した煙突を前庭に保存しています。

相楽園公式HPより

洋館をあまり見たことがなかったので、興味深かったです。

この写真の中央にあるのが、阪神淡路大震災で落下した煙突です。

かなりオシャレな建物だなと思いました。

さて、次は日本庭園です。
相楽園、広い!

「つくばい」がありました。
カコーン!と、小気味いい音を立てていました。

19,566m2の敷地の中にある庭園は、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)日本庭園で、飛石や石橋を渡り、流れや滝など深山幽谷(しんざんゆうこく)の風景を見ることができます。

相楽園公式HPより

大きな池を中心に、周囲は遊歩道になっていました。

こちらは水琴窟すいきんくつです。
地下に滴り落ちる水滴の音を聴くことができます。
なかなか不思議な音です。

紅葉の季節もキレイなんでしょうね。

こちらは、舟屋形です。

江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船(かわござぶね)』の屋形部分だけが陸上げされたものです。
建造年代は、1682~1704年の間と推定されます。昭和55年に保存のため移築されました。

木造2階建、切妻造桧皮葺(きりつまづくり ひわだぶき)で内部は1階2階とも3室に分かれていて、前方より「床机の間」「上段の間」「次の間」となっています。

相楽園HPより

木部は内外とも全てを春慶塗(しゅんけいぬり)と黒漆塗に塗分け、長押(なげし)や垂木(たるき)の先には金箔を施した飾り金具を打つなど非常に華麗で繊細な造りとなっています。

現存する川御座船としては、国内で唯一のものです。(昭和28年8月29日重文指定)

相楽園HPより

飛び石を渡ります。

わずかに紅葉??

東屋がありました。

水のせせらぎが耳に心地いいです。

小さいながらも滝がありました。

木の緑と水の風景、癒されますよね。

もっと神戸の街を歩こうと思ったのですが、気温が上がってきたのと、前日あまり眠れなかったので、試験会場へと引き返しました。

ちょうどお昼になる頃…
力を出し切ったのか、抜け殻のような夫と合流しました。

夫、お疲れ様。

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