葬儀②「親族」
昨日は、義母の初七日でした。ここ沖縄では「ナンカスーコー」があります。ナンカが「周忌」スーコーが「焼香」で、「周忌焼香」の意味みたいです。
私の母親の世代では、毎週、ご焼香に伺うという事が通常だったようですが、現代では初七日のみで、次は四十九日の法要のみのところが多くなってきました、忙しい時代の簡略化でしょう。
私の嫁ぎ先の実家では、「周忌焼香」を毎回行う日程になってました。
毎週、夫の実家に行く、今は別居中の夫です。経済的理由で離婚する寸前まで来ている夫婦で、私は夫の顔も見たくないし、声も聞きたくないのです。
良かった事に、姉弟が焼香するのは、弔問客が多い、初七日と四十九日でいいことなりました。
義母は我が子に対する愛情が強い方で、どんな子であれ気にかけていました。沖縄でも地方にいけばいくほど、血縁の結束が強いようです。それでも義母は自身が嫁として苦労した分、お嫁さんに対しても多少は遠慮がありました。「息子の世話をしてくれている人、孫を育ててくれている人」だからかどうかはわかりませんが、私の事も気にかけてくれてました。「孫をいい子に育ててくれてありがとう」と言ってくれます。心の底からそう思って言ってくれているのを感じるので、私も義理の両親に会いにいくのも嫌いではありませんでした。
だからこそ、義母の葬儀も誠心誠意尽くそうと思いました。子供がお祖母ちゃん大好きになったのも、お祖母ちゃんが愛情をかけてくれたからです。
でも義母が亡くなった今、私が夫の実家に行く理由がみつかりません。義理の兄や義姉がもっている明るい雰囲気は私も好きなのですが、本意は私に対
してどう思っているかわかりません。
葬儀を長兄は盛大に行いました、長寿の義母には弔問客もおおいので、それなりに人手が必要となります。長兄の嫁の手伝いを嫁達は手伝わなければいけないのです。
長兄の嫁の指示のもと、義母の一人娘の義姉と、次男の嫁と私(三男の嫁)は動きます。次男夫婦も、父親と子供達との関係があまり良くなく、次男の嫁さんも夫の実家の行事にはあまり乗り気ではありません。
それでも、義母にはお世話になったので、夫の実家の手伝いはするのですが、義母の告別式には次男夫婦は、家族の体調不良を理由にコロナ禍でもあるとの事で、出席しませんでした。
私の子供達と一人娘の義姉の家族で葬儀の手伝いをしました。それ自体は、私も義母の弔いのためにやるつもりでいたのです。
でも、お通夜、告別式に夫の姿がを見た時、私は、夫との関係にはっきりと区切りをつけなければいけないと感じました。
夫との事について、義母の一人娘の義姉はいつも相談にのってくれてました。そういえば、結婚後、子供が授からない私が不妊治療をうけている事を明かしたのも義姉でした。さり気なく、話を聞いていくれる義姉は、義母に似ていると感じる事があります。私と子供達が嫁ぎ先とうまくやっていけてるのも義姉のおかげかもしれません。
義姉は、母親と同居している長兄の嫁さんに、ながい付き合いもあるのでしょうが、角をたてることもなく従順にあわせています。その姿は見習うべきものだと私はいつも感じてました。
義姉は私の気持ちもわかってくれているようです。ダメな弟だが、実家との付き合いはやってくれてもいいの?と聞いてくれてました。その時は私は、子供達の事もあるので「もちろん」と思っていたのです。
でもやはり、長兄や長兄のお嫁さん(お義姉さん)の手前、私の立場があやふやな感じです。夫の名前をあげることも避けているようなのです。夫の親戚がいる中で、そんな状態は続かないでしょう。
子供達に四十九日の法要は、お母さんは参加しないと告げました。どうして?と聞いてきましたが、「お母さんが居ずらいならいいよ」と言ってくれました。
娘2人は、お祖母ちゃんの焼香に行きたいようです。それもいいと思います。「貴方達が行きたいなら、行っていいよ」と私も言いました。
夫の実家にとっては、それが私の返事だと思ってくれたらいいです。
過去は過去、私はこれから先の未来に向かって行こうと思います。
人生も晩年ではありますが、まだまだ生きていくのですから、やりたい事をやって、悔いのない日々を過ごしていきたいです。
ここまで読んで頂き、本当に有難うございました。
皆様の今日が、いい一日でありますように祈ってます。
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