コスパの良い文字起こし留守電サービスをいろいろ試して比較してみた
安価で使い勝手の良かったIP電話サービスのSMARTalkが、とうとう来年の2月でサービス終了になる。
SMARTalk(旧称:IP-Phone SMART)は、旧フュージョン・コミュニケーションズ(楽天の子会社)が2013年にサービスを開始したIP電話サービス。
2020年10月8日、楽天モバイルはSMARTalkの新規申し込み受付を無期限で停止。その後、2024年5月31日に、2025年2月28日をもってSMARTalkのサービス提供を終了することを発表。
サービス終了後も、2025年5月31日まではマイページの利用が可能とされている。楽天モバイルは、代替サービスとして「Rakuten 最強プラン」などの利用を検討するようユーザーに案内している。
SMARTalkは、例えば、他のスマホや固定電話の留守電を音声ファイルにしてメールで送ることができるので重宝している。
電話機に留守電機能がなくても、SMARTalkに着信転送しておけば、どこにいてもメールで留守電の内容がチェックできる。
来年の2月でサービス終了になるが、楽天モバイルが提供する「留守番電話」サービスには、メッセージの文字起こし機能がない。
しょうがないので、SMARTalkの代わりに使えそうな、コスパの良い転送留守電サービスを探してみた。
早速、以前ソフトバンクで契約して使っていたことがある「スマート留守電」を見てみたら、、、
3年版が、amazonだと40%ポイントがついて、実質5千円ほどで手に入ることを発見! 月額143円相当なのでコスパ最高!
速攻で購入して試してみたところ、想定外のトラブルが発生!
しょうがないので、他にもコスパの良い転送留守電サービスはないものかと探して、見つかったものを試して比べてみた。
1.スマート留守電
「スマート留守電」は、ソースネクスト株式会社が提供する留守番電話サービスで、2022年6月時点で累計ユーザー数が20万人を超えているとのこと。
2016年からサービスが提供されていて、もはや定番サービスとして、各キャリア(電話回線会社)からも販売されている。
スマート留守電に着信転送すると、留守電メッセージが文字起こしされ、スマホアプリのプッシュ通知やLINEに送られてくる。
留守電の音声は、スマホアプリで再生できるが、メールでも文字起こしされたテキストと一緒に音声ファイルが添付されて送られてくる。
認識精度はあまり高くないが、留守録音声を聞く前に、およその内容がわかるので重宝する。
複数の電話番号から同じスマート留守電に着信転送して利用できるので、非常にコスパが高い。ただし、どの電話番号からの転送されたものなのかまでは分からない。
転送元の電話番号をあらかじめ登録するようになっているので、例えば、他の人が誤って着信転送先に私のスマート留守電の番号を設定したとしても、着信しないようになっている。
スマート留守電は、登録された電話番号からの着信転送しか受け付けない。スマート留守電に直接電話した場合は受け付けない。
通常の使用では十分に満足できる仕様なのだが、実際に使用したら想定外のトラブルが発生!
スマート留守電で想定外のトラブルが発生!
最初に、UQモバイルや楽天モバイルから利用した時には、着信転送は正しく動作していた。
ところが、mineo(au)と brastel My050からの着信転送では動作しなかった。
ソースネクストのサポートに問い合わせたところ、ソースネクストのオリジナルのスマート留守電ではなく、mineoが販売しているスマート留守電を購入してくださいとのこと。
各キャリア(電話回線会社)で販売しているのは、同じスマート留守電かと思い込んでいたが、実は、mineoで販売しているスマート留守電を利用しないと、mineo(au)からの転送着信は使用できなかったのだ。
動作確認状況:https://rd.snxt.jp/22173 に、しれっと書かれているのだが、回線種類により利用できないものがある。ソースネクストのオリジナルのスマート留守電は、例えば、mieno(au)では正常に動作しない。
スマート留守電利用可否一覧https://www.sourcenext.com/support/i/2024/20240612_2
brastel My050についても、ソースネクストに問い合わせ中だが、おそらくサポート外で終わりそうな予感。
恐らく、転送元の電話番号を登録して着信の可否を判断するなど転送着信をする設備側で複雑なことをしているので、回線の種類毎に対応が必要になり、サポートされる回線が限定されているのではないかと推察される。
確実性を求めるならば、それぞれの回線業者が販売しているスマート留守電を購入する必要がある。
2.TRANSREC(トランスレック)
こちらは、mineo(au)や brastel My050でも、ちゃんと動作した。
2014年からサービスを提供している、日本で最初にスタートした文字起こし留守電サービスだそうで、スマート留守電よりも歴史が長い。
最初に、サイトにあるデモを試してみたが、テキストメッセージが送られて来なかったので一抹の不安を覚えた。念の為、クレカではなく少額のプリペイドカードで登録して試してみた。実際に登録して試してみたら、サービス自体は問題なく利用できた。
LINEへの通知はなく、着信通知メールと留守電メッセージの2種類のメールが利用できる。
LINE等への通知が必要な場合は、例えば、IFTTTなどを併用する必要がある。
留守電メッセージは文字起こしされ、メールで音声ファイルが添付されて送られてくる。
月額330円で、月100件までの留守電メッセージが利用できる。100件を超えると1件2円の超過料金がかかる。
参考)TRANSREC ヘルプセンター
https://transrec.zendesk.com/hc/ja
複数の電話番号から着信転送して利用できるので、非常にコスパが高い。ただし、どの電話番号からの転送されたものなのかまでは分からない。
あらかじめ転送元の電話番号を登録するようにはなっていない。そのため、割り当てられた転送先の電話番号へは、どの電話番号からでも着信転送することができるし、直接電話をかけてメッセージを残すこともできる。
スマート留守電よりも着信の仕組みが簡単なので、たぶん回線の種類を選ばずに利用できるだろうと思う。
※読者が利用したい回線種類のサポートを保証するものではありません。実際のご利用は自己責任でお願いします。
応答メッセージの音質も良いが、留守電メッセージが最大30秒までという制約がある。
地味に良いサービスだと思った。
つぎの招待コードを使って新規登録すると、あなたと私の両方に1ヶ月分の無料期間が追加されます。
割引の招待コード: s35VRB
3.スーパー留守電
こちらも、mineo(au)や brastel My050で、ちゃんと動作した。
ソースネクストのスマート留守電と紛らわしい名前だが、123ROBOのスーパー留守電は、2018年からサービスが始まった、比較的新しい個人向けサービス。
LINEに文字起こしを送ることができる。
あらかじめ転送元の電話番号を登録するようにはなっていない。そのため、割り当てられた転送先の電話番号へは、どの電話番号からでも着信転送することができるし、直接電話をかけてメッセージを残すこともできる。
スマート留守電よりも着信の仕組みが簡単なので、たぶん回線の種類を選ばずに利用できるだろうと思う。
※読者が利用したい回線種類のサポートを保証するものではありません。実際のご利用は自己責任でお願いします。
月額250円と TRANSREC(トランスレック)よりも安価ですが、TRANSRECが月100件まで330円なのに対して、スーパー留守電は、月5件を超えると1件10円の超過料金がかかるので、留守電の件数が多いといたって割高になります。
応答メッセージの音質があまり良くなく、特に出だしが良く聞こえませんでした。メッセージの内容や音声ファイルの再生に切り替えても特に良くなりませんでした。
まとめ
1.スマート留守電
ソースネクストのスマート留守電は、留守番メッセージの保存件数や保存期間に制限がなく、複数の電話番号からの転送もできるので、もっともコスパが高く、文字起こしをLINEに送れるので使いやすい。
ただし、利用できない回線があるので要注意。
確実性を求めるならば、それぞれの回線業者が販売しているスマート留守電を購入する必要がある。
2.TRANSREC(トランスレック)
TRANSREC(トランスレック)は、特に回線を選ばないようなので使いやすい。留守録は月100件まで超過料金なしで利用できるので、コスパは高い。
ただし、30秒までしか録音できない点が要注意。
また、LINEはサポートしていないので、メールでの利用のみになる。
地味に良いサービスだと思いました。
つぎの招待コードを使って新規登録すると、あなたと私の両方に1ヶ月分の無料期間が追加されます。
割引の招待コード: s35VRB
3.スーパー留守電
スーパー留守電も、特に回線を選ばないようなので使いやすく、LINEもサポートしている。
しかしながら、基本料金で利用できるのは月5件までの留守録なので、コスパは低い。
ソースネクストのスマート留守電が利用できない回線や、電話の使用頻度が低ければ、スマート留守電の代替として良いかもしれない。