TEPPEN2022秋のピアノ対決を見た感想
どうも(^^;)
10日程前にフジテレビでTEPPENという番組を見ました。
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
このTEPPENという番組、年に2回位特番でやっていて、いつも楽しく見ています。
特にピアノ対決が面白くて(^^;)
当方今は全く弾けませんが幼少の頃にピアノを習っており、また学生時代に下手ながらバンドとかもやっていた(当時はベース)ので、多少なりとも音楽に覚えが(笑)
まあ覚えといってもレベルがありますからねー(笑)
撮影とか行ってて忘れてましたが、これは書いておこうと思っていました。
結果を先に書くと、優勝者は東京音楽大学卒業のTikTokerの人が優勝しました。
色気ムンムンの五条院さんという女性の方ですね。
この方も上手は上手だったのですが(^^;)
どうも最近この手の番組の主旨がよくわからなくなってきました。
芸能界でピアノが一番上手な人を選んで「TEPPENとったどー」ってやる番組なのですが、審査員にバイオリニストが入ってたり演劇の先生が入ってたり(^^;)
やるならもう少しガチンコでやって欲しいなと。。。
どっかの音大の先生入れるとか(^^;)
あくまでテレビプログラムなのでお祭りな感じなのは分かりますが、もう少しマジに振ってもいいような気がしています。
上原ひろみさんとか呼んで見てもらってもいいかもしんない。ちょっとレベルが違い過ぎるけど(@_@;)
個人的に気になった人は2人。
一人は山口めろんさん。
以前までメロンの被り物を被って参加していましたが、今回はその被り物を脱いで参加していました。
今大会は残念ながら最下位でした。以前一度優勝した事がある方ですねー。
前回の時も関心したのですが、この山口さん、アレンジ力がとても優れていると思います。「音楽力」と言っていいかもしれません。
このピアノテッペン参加者は皆クラシックを基礎としてやってきている方が殆どで、この山口さんも同様のようです。
(ネットで調べると日本大学芸術学部音楽学科ピアノコース卒業とあります)
で、この山口さんともう一人の男性ユーチューバーを除く参加者はみんな曲を「クラシックアレンジ」で弾いていました。
それが決して悪いわけではないのですが、クラッシックアレンジはテクニックの応酬だけになってしまって、個人的には今一つ面白みに欠けるんですよねー。
「誰が芸能界で一番ピアノがうまいのかを決める決定戦」なのですから、主旨には合っているのですが、それだと音楽力が無くても技術だけが優れた人だけが勝てるだけなので、見ていて面白くないのはあたりまえかな(^^;)
この番組も見直しの時期に来ているのかもしれません。
話を山口さんに戻します。
とある音楽本でJAZZに関してこんな記載がありました。JAZZとは、
元の曲からリズムを崩す
元の曲からメロディを崩す
元の曲からハーモニーを崩す
この3つを組み合わせて元の曲を自分の音楽にすること、これがジャズだ!みたいな内容だったと思います。
山口さんはクラシック畑なので、リズムを崩すことはちょっと苦手そうでしたが、メロディとハーモニーの崩し方は見事だったと思います。
元の曲の形は残しつつ、でも複雑なテンションコードを使って素晴らしいハーモニーの崩しをし、また右手は元のメロディに微妙なコードを追加して弾いて新しいメロディを追加しようとしていました。
こういったトライは大概不協和音や、コード構成音が合っていても聞いている人が不快に感じるハーモニーになりがちなのですが、それも見事にクリアしていて非常に関心しました。
問題なのは、審査員が誰もこの事に触れていない。
(番組の尺上カットされているのかもしれませんが)
分かっていないのか?それともあくまでピアノのテクニック大会だからやっても意味がないのか?
番組の裏話はよくわかりませんが、もう少し触れてあげても良かったのではないかと個人的には思います。
以前この山口めろんさんが実家に帰るドキュメンタリー番組を見たことがあるのですが、ご両親が「メロンの被り物はやめて欲しい!恥ずかしいから!」とメロンさんに詰め寄っていましたが、その時山口めろんさん本人が、
「こうでもして目立たないと誰も私のピアノを聞いてくれない。私だって好きでやっているわけじゃなくてピアノを続けるためにやっているのよ!」
と涙ながらに訴えていました。
ご両親も渋々納得したご様子。
毎年毎年沢山の音楽大学でピアノ専攻の人が卒業するわけですから、そこから一歩抜け出すのも大変なんだなーと思った記憶があります。
同郷のよしみ(兵庫県)もありますので、是非頑張って欲しいです。
「ピアノ」テッペンという意味では今回は残念な結果でしたが、「音楽力」テッペンという意味では断トツで1位だったと思います。
あともう一人は杉浦みずきさんというフリーアナウンサーの方。
この方は音大じゃないんですねー。ネットで見ると同志社大学出身のようです。
この方はとにかく「音が綺麗」でした。
おそらくペダルの使い方含めて「音の余韻を出す」のが一番うまかったように思います。
当方あまり詳しくないのですが、国内のピアノコンクールでわりと権威のあるものってピティナ・ピアノコンペティションというのが有名らしい(違ったらすいませんネット知識です)のですが、今回の参加者の中では彼女が一番優秀な成績を残しているようです。
すごい速弾きや強烈な打鍵はありませんでしたが、「美しく表現しよう」という思いがいい感じでした。
この2人以外の方は。。。。個人的にはテクニック重視の風潮は好きではないのであまり印象に残りませんでした(^^;)
山口さんも杉浦さんも課題は「音の粒立ち」だと思いました。
以前上原ひろみさんのドキュメンタリーを見たときにびっくりしたのが「指筋!」
手の平を机に付けた状態で指1本ずつで机を叩くのですが、「机壊れるんじゃね?」と言う位すごいバキバキという音が!
撮影しているクルーの人達もびっくりしていた覚えがあります。
あれだけの指の筋力があるからこそ、一音一音が粒だって聞こえるんでしょうねー。
連弾の中にピアニシモの音があっても綺麗に聞こえますもんねー。世界のトップはすごいなーと思いました。
閑話休題
このお二人はまた次回出て頂きたいですねー。
楽しみにしていますー(#^.^#)
ではでは(^^)/