影響力は、対人関係能力の一つである。個人として、人や集団にある種の影響を与えることができるかを表すディメンションだ。 ある種の、というのは説明が難しいのだが、ざっくりとポジティブな影響だと捉えて良いだろう。もちろん悪影響を与えるような人は、影響力が強みにはならない。 もっとわかりやすく言うと、リーダーシップのようなものをイメージしてもらうと良い。周囲に自分の考えやビジョンを示し、働きかけて、目指す方向に牽引していく行動のことだ。補助的・支援的な行動よりも、自立的・主体的な
自主独立性は、個人特性の一つである。主体性や自立性を表すディメンションだ。 自分の考えを持っている、持論がある、というような意味で、今までの経験や学習知などから「こうあるべきだ」という考えを明確に持つことが求められる。マネジメントに自主独立性は必須だと考えているアセッサーは多い。 一方で、こういった確固たる考え方も度を過ぎれば単に押しつけがましい人ということになる。「おれが若いころは」という言葉に代表されるように、自分の意見を押し付ける人は敬遠されるし、平たく言うと嫌われ
意思決定能力の一つである。その名の通り、情報を把握する能力だが、具体的には、情報キャッチのスピードや情報処理の量的な生産性の高さ、正確さ、などを表すディメンションである。思考の回転の速さ、と捉えても良いだろう。 問題解決と思考系のディメンションの関係性パソコンを購入するときに、CPUとメモリの関係を、人間の脳の処理能力と作業デスクの大きさ、というように例えたりするが、情報把握力はそのどちらかだけでは強みになることはなくて、そのどちらもが求められるというイメージを持ってほしい
分析力は、意思決定能力の一つである。 れっきとした日本語であるし、私たちは日常でもこの言葉を使用しているので説明は不要だと思うかもしれない。しかし、分析力とは何か?と聞かれたらあなたは何と答えるだろうか。自分の言葉で説明できるだろうか。 マーケティング部や経営企画部などに所属している人は、自分の分析力は高いと思っていることが多い。しかし、HAでは必ずしもそういう人の分析力が高いとは限らない。分析という言葉は、一般語であるがゆえにその人独自の解釈になりやすく、ディメンションの
対人関係能力の一つ。意味は、私たちが日常で使用している一般語としての感受性そのままだと捉えて良い。 感受性のプラス行動他者に対する気遣いや配慮、思いやり、傾聴姿勢、共感反応、といった温かみのある行動が感受性のプラス行動だ。 一方で、こういった行動は感受性が乏しくても発揮することができる。ありがとう、と感謝の言葉を投げかけるのは感受性プラスの行動かもしれないが、実際的には本当に感謝しているかどうかがポイントとなる。なぜなら私たちは、別に感謝していなかったとしても感謝の言葉を
ストレス耐性は、個人特性の一つ。読んで字のごとくストレスに対する耐性の強さを示すディメンション。圧迫を受けても、葛藤状況に置かれても、言動を乱さずに安定した行動をとることができる能力のこと。 このディメンションのプラスのキーワードは、平静、冷静、安定感、リラックス、自然体、平常心、感情の起伏が少ない、などである。一方、マイナスのキーワードは、緊張、不安、性急感、動揺、焦り、困惑、浮足立つ、感情の高ぶり、などだ。 ストレス耐性が強い人ストレス耐性が強い人には様々なタイプが存
個人特性の一つ。気力や活力を意味し、エネルギーの高い人をイメージすると良い。一方で、バイタリティはそれだけにとどまらず、幅広い意味を持つ。エネルギーの量だけでなく、持続性等も含まれている。 エネルギーが高いというのは、例えば、グループ討議で頻繁に意見を述べる人、表出が多くて全体の中で目立つ人、というようなイメージである。一方、エネルギーが持続する人とは、表出は多くなくても、自身の内面でエネルギーを内燃させ、手を抜かずに議論に関わり続けようとする人のことだ。 バイタリティの
イニシアティブとは個人特性の一つ。私たちは普段この言葉を、「イニシアティブを握る」という意味で使うが、HAでのイニシアティブの意味は少しニュアンスが異なる。HAにおけるイニシアティブは、率先や迅速、果敢といったような意味を含んだディメンションを指す。 プラス・マイナス傾向例えば、じっくり構えてメンバーを裏で操るような影番・裏番的なマネジメント・スタイルの人を考えてみると、確かにイニシアティブ(主導権)は握っているといえるものの、HA的にはイニシアティブ(率先性)はマイナス傾