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【質問】どのタイミングで薬をやめたらよいのでしょうか?

よくいただく質問の中に、「どのタイミングで薬をやめらたいいですか?」という質問があります。

まず、最初に断っておきたいのですが、私、医師ではないので、薬の投薬指示ができないのです。

「この薬を飲んでくださいね」「この薬は飲まない方がいいです」という、投薬の指示をすることは、法律で禁じられているので、薬を飲むかどうかの判断をするのは、私にはできないのです…

薬を飲む、飲まないの判断は、是非かかりつけのお医者とご相談ください。

最初に言っておきたかったので、書かせていただきましたが、私なりの「薬」に対する解釈を交えて、この文章を書かせていただきたいと思います。

最後までお付き合いいただけたら幸いです。

あなたは、なぜ薬を飲まなくてはいけないのですか?


たぶんなのですが、薬を飲んでいるという時点で、きっと、なんらかの症状を抱えていて、自力で治すことに限界を感じているはず。

だからこそ、薬を飲むのですよね?

薬の副作用が恐かったり、長期的に服用するリスクを考えてまで、薬に頼りたいという気持ちが、あなたの中に少なからずあるはず。

だったらまず、薬のことを知りましょう。

飲んでいる薬について、インターネットで調べてみる


まず、インターネットであなたが処方された薬について調べてみましょう。

…調べてみましたか?

どうでしたか?ネガティブな情報が、たくさん出てきたかもしれません。

薬って、からだのバランスを取るときに、時に必要な場合もあるんです。

例えば、シーソーがあって、シーソーが片側に大きく傾いてしまっていたとします。

片側が重いのか、反対側が軽いのか、もしかしたらシーソーの視点になる部分が壊れてしまっているのか…

バランスを崩しているからこそ、なかなか戻りにくいんです。

なんらかの症状があったとして、症状が長引けば長引くほど、からだのバランスが崩れていることが当たり前になって、なかなか元あった状態に戻らなくなるというのもしばしば…

効かなかったら、違う薬が出たり、量が増えたりするはず。

「この症状にはこの薬」というのがあったとしても、人によって効きにくかったり、効き過ぎて副作用が強くなったり、違った変化が出てしまうこともあるのです。

漢方薬だからといって、からだに害がないわけではない


よく、漢方薬はからだにいいと考えている方がいらっしゃるのですが、漢方薬だって薬です。

長期的に飲み続けていると、バランスを崩す要因になることもありますよ。

よく効く薬は、それなりに効く理由があって、イメージなのですが、からだの内側をミキサーのように大きくかき混ぜるような成分が入っていたり、下剤になるような成分が入っていたりして、長期的服用するのには向かない薬が多いです。

ホルモン補填療法をしていた方の話


からだがだるく、倦怠感が強いので、婦人科に来院した方がいらっしゃったのですが、血液検査をしたら、女性ホルモンの値が低いことがわかりました。

漢方薬と、女性ホルモンを補う薬が処方され、飲み始めてみたそう。

でも、いったい、今飲んでいる薬はやめられるのか?という心配があり、どのタイミングで薬を飲むのをやめたらいいのでしょうか?と質問を受けたんです。

私は、「バランスが崩れているのでしたら、時に薬が必要な時もあります。でも、からだが自分の力でホルモンを出す働きを改善しないことには、いくら外側から補っても、自分の内側からホルモンが出てくることはありませんよ。人のからだは、外側からホルモンを補ってあげると、自分で作らなくてよくなるので、内側でホルモンを作る作用は低下するんです。自分でできることをして、自力で改善させないことには、ホルモン剤をやめることはできないのではないでしょうか?」

と答えました。

私、女性特有の症状に関して、腰を回旋していただき、ちゃんと腰を回旋できるかを検査するのですが、腰を回旋して動かしていただくと、動きがぎこちないのですね。

骨盤周囲にはたくさんの筋肉がついていて、腰を回旋するという動作は、様々な筋肉をスムーズに動かして、筋肉の複合運動が求められるんです。

いろいろな部分が連携して一つの大きな動きになるかどうかを検査するのですが、端から見ていても、すごくぎこちない…

骨盤周囲の血流がうまく巡っていないことがわかりました。

薬をやめたいのなら、まずは自分でできることをしっかりとすること


まずはご自身の「今」のからだの状態を知りましょう。

運動不足があるのなら、散歩から始めましょう。

食生活が乱れているのなら、ちゃんと食生活の改善をしましょう。

あと、私がすごく大切だと思っていることが「掃除」です。

忙しくなったり、疲れがたまってくると、身の回りも散らかってくるもの…

料理をするのが億劫になる前に、お皿やフライパンを片付ける気力がなくなる方も多いし、自分が日々生活する環境をしっかりと整えてあげることが大切。

掃除をして、ちゃんと窓を開け、家の中に空気が通るようにしてください。

澱んでいた空間の気も流れ、気分もすっきりとしてくるはずです。

でもですね…本当に疲れてくると、何もできなくなってしまうの、私もわかります…

外に一歩も出ることができず、息をするのがやっとな人がいることを、私は知っています…

誰かを頼っていいんです


精神疾患を患っている方で、薬の力に頼らないと生きていけないという方をたくさん知っています…

無理はしなくていいです。

そんなとき、「頼ること」が必要になってきます。

自分の家族、友だちに助けてもらいましょう。

人って案外、頼られると嬉しいものです。

人だけじゃなく、薬にも頼ってください。

休むときも必要です。引きこもることも、寝込むことも、人生にとっては大切な時もあります。

回復してきたら、少しずつやりたいことをしていきましょう


回復してきたら、片付けをしたり、散歩をしたり、食生活を見直したらいいのです。

無理なく、自分のからだとこころの声を聞き、自分のからだが喜ぶことをしてあげてください。

人間のからだも「自然」の一部ですから、時に雨が降ることもあるし、嵐になって、洪水になって、更地になってしまうことだってあるはず。

でも、諦めないで、晴れるのを待ちましょう。

焦らず、待つことも大切です。

自分からだの治る力を信じる


人には、何もしなくても、自分を治す力があります。

機械じゃないんです。ロボットじゃないんです。日々揺れ動く、こころもあります。

自分を信じて、今は薬に頼ることも大切。

無理をせず、回復してきたら補助輪をつけて、補助輪をつけなくてもよくなったら、自分の力で漕ぎ出してください。

徐々に力強く、軽やかに空も飛べるようになってきたら、薬だってやめようと思えるはず。

頼ることは悪いことではないです


何かに頼ることができないからこそ、調子を崩してしまう方が多いのです。

しっかりと誰かを頼れる人間になってください。

自分の足で根を張って立てるようになってきたら、今度は誰かのために、寄りかかれる存在になればいいんです。

辛い経験を乗り越えたからこそ、人の痛みがわかるということもあるはず。

薬は副作用があるから飲まないという選択をするのではなく、飲まなくていいように、自分の内側にある、治る力をしっかりと高めてあげることが何よりも大切。

やめる前提で、薬を飲んだらいいんです。

やめるためには、どうしたらいいのかを考えてください。

健康は、自分の力で創るもの。

健康の自給自足を目指してください。

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