映画レヴュー(170)「エイリアン:ロムルス」
リドリー・スコット制作、フェデ・アルバレス脚本・監督。第一話のスピンオフという設定。
プロローグでは、第一話で破壊されたノストロモ号の残骸付近から引き揚げられた残骸からエイリアン(ゼノモ-フ)が回収されるところからはじまる。
そして、さらに未来。
劣悪な環境のジャクソン星に設けられた、ウェイランド・ユタニ社の鉱山で働くレインは、亡き父によって「レインの安全確保」を第一指令にプログラムされた旧式アンドロイドのアンディと共に不自由な生活を送っていた。レインは遠いユヴァーガ第三惑星への移住を切望していたが、ユタニ社によって労働契約期間が不当に延長され、夢破れる。
そんな彼らを元恋人のタイラーが誘う。軌道上に漂流してきた、放棄されたユタニ社の廃宇宙船に忍び込み、冷凍休眠装置を盗み出してからユヴァーガ星へ脱走しようと。
この廃宇宙船こそ、かつてエイリアンを研究していたウェイランド社の船だった。そこに残されていたフェイスハガーが逃げ出して…、という展開。
第一作と第二作へのオマージュ的なシーンもあり。最後まで引っ張られた。
ネットには色々な感想が散見されるが、個人的には大傑作だと思う。
第一作から45年。未だに続編が作りうるとは強固な物語である。
(追記)
オマージュだけで驚きはないのか?
ご安心を、この作品では、エイリアンとの戦い方で、「ああ、この手があったか」という驚きもある。是非作品で確認してください。
いい作品は過去を継承しつつ、必ず新たな視点やアイデアを提示しているものである。そんなこと気づかされた。
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