「不死の宴」の最初期の案

ワープロ専用機キャノワードで打った文字!

 現在、第三部までリリースしている「不死の宴」シリーズだが、その原型となるメモがこれだ。1980年代前半のメモで、ワープロ専用機で打ったメモである。大まかなストーリー案と物語を動かすキャラクターたち。
実は、この前に400枚のSF伝奇長編「第七の封印」(未発表)という作品を書き上げていて、長編欲が続いていたわけね。
「第七~」は、キリスト教を装うカルト教団と、仏教系武道団体の裏組織である天部とよばれる秘密機関、そしてバチカンの秘密情報部・聖ヨハネ騎士団の、三つ巴の戦いを描き、世紀末の日本社会の夜の世界で起きている「宗教戦争」を描く作品で三部作の予定だった。
 某公募に送ったのだが、規定枚数を大幅に超えていておそらく読んでももらえなかったであろう。皮肉なことに同時に送った規定枚数の短編は最終候補になっている。
 そこで、この長編なのだった。タイトルもまだ未定なのがわかる。よほど脳内で引っかかっていたのだろう。
「不死の宴」を書き始めた時、こんなメモが残したことは忘れていた。
作家の脳とは面白いものである。
 タイトルの「不死の宴」は、もともと自主映画を作ろうとして書いたシナリオのタイトルだった。よくあるインベージョンSFで、勤務先で作った映画研で撮ろうとしたもの。結局、うつが酷くなって空中分解した。
 その頃のリベンジで書いている感もあり、どんな経験も無駄にはなってないな感。


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