自作の聖地巡礼(1)四間道界隈(「不死の宴 第三部冷戦編」より)

名古屋市西区、堀川の五条橋から西に延びるアーケードの商店街が円頓寺商店街である。
この商店街に入る前の道を南に入ると四間道と呼ばれる通りになる。堀川沿いの土蔵が並び、古の城下町のムードを残している。現在は、名古屋市の観光ルートに組み込まれ、古民家を活かした料理店や雑貨店などがならぶ観光スポットでもある。
「第三部 冷戦編」では、この路地の一角に、本土復帰に合わせて那覇から戻ってきた西城真一が守人の知念和子と沖縄風居酒屋「ゆいゆい」を開くことにした。
実は、私が25歳に入社した新聞系の広告会社がこの近くにあり、よく歩いた場所なのである。名古屋営業所勤務の時代は、よく終業後にどて焼きの五条さんで一杯やった。
今回、名古屋の映像プロダクション・ライフワークスさんが名古屋のレトロ・スポットを発信する動画を配信されたので、リンクさせてもらいました。
映像内でガイドされている社長の堀さんは、私が広告会社時代にお世話になった方でもあります。
作品に描いた頃の円頓寺商店街は、もっと猥雑で、カイケイ座というストリップ劇場や、一本裏の通りには円頓寺劇場というピンク映画五本立てなどをやっていた映画館もあった。
一時期はシャッター商店街になっていたのですが、近年、お洒落なバルなどがオープンし、活気にあふれている。特に2016年にオープンしたカブキカフェナゴヤ座では毎週・水金土日に、名古屋山三郎(サンザブロウ)一座による「ナゴヤカブキ」が上演されるとのこと。
広告マンになりたての若い頃の思い出の場所が今も健在なのがうれしい。作品の舞台の一つにしたのは、そんな気持ちもあったからだ。
(追記)
「不死の宴」シリーズで描いた場所を聖地巡礼的に記事化しておこうかなと考えています。


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