映画レビュー(142)「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」
「ホステル」のイーライ・ロス製作、「クワイエット・プレイス」の脚本家コンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズの監督、脚本による、お化け屋敷を舞台にしたアトラクションホラー。
ハロウィンの夜、ハーパーはルームメイトとパーティで知り合った大学生たちとともに郊外に見つけたお化け屋敷に向かう。
廃墟のような屋敷、彼らを迎え入れる不気味なピエロに期待をふくらませ、ハーパーたちは屋敷の中へと進んでいく。そして、さまざまな仕掛けが施された部屋を進んでいく彼らの前に、仮面をつけた少女が現れ「見てないで、助けて!」と叫び声をあげる。少女の必死の様子と、お化け屋敷のただならぬ空気に困惑していくハーパーたち。やがて、その屋敷が単なるお化け屋敷でないことに気づく。そこは、殺人鬼が殺しのために作った場所だった。
前半は普通の青春ホラーと思わせて、後半はサバイバルホラーに変貌する。
見事なのは、ハーパーの幼少時代のトラウマ体験が伏線となっていること。
これは、最後まで引っ張られた。近年のホラーは豊穣だ。