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東南アジアの激アツスタートアップ企業!


今回は前回ご紹介したDeep techの中に取り上げられていた東南アジアのスタートアップ企業をご紹介します。


いずれも東南アジアが抱える課題を解決するために奮闘している企業たちになります。

課題の宝庫・東南アジアでは戦後成長期の日本のように解決すべき課題が山ほどあります。

日本企業が協力している企業もあるので、日本の眠れる技術や枯れた技術をどのようにそれらと組み合わせていくかを考えながら読んでいただければと思います。


○Tech Prom Lab

インドネシアのTech Prom Labは産業廃棄物を活用した水はけの良い舗装ブロック”Pore Block”の開発をしています。

インドネシアの道路はまだまだ未舗装のところが多く、まとまった雨が降るたびに道路が川のような洪水になってしまう。そして、スコールが頻繁に起こるので、これはインドネシアの大きな課題です。

Pore Blockにはインドネシアを救う可能性を持っています。

さらに、このPore Blockはブライアッシュという火力発電で石炭を燃やした際に残る産業廃棄物を使っています。

Pore Blockは地域の課題の解決と、地球環境に配慮した循環型のスキームを形成している。

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日本企業は、ケミカル会社がPore Blockの強度を増す薬品を提供している。

これは新技術ではなく既存の技術だったそうだが、お互いが出会ったことで生まれたビジネスチャンスであった。

また、製造工程でも大田区の鉄工所が入り込んでいます。


○Paverlog

 マレーシアのPaverlogでは、パーム油の搾かカスであるアブラヤシの殻を使った「保水性」の高いブロックを開発。

高温のマレーシアでは、打ち水の役割を果たす保水性の高いブロックが必要なのだ。

先のTech Prom Labのケース同様、地域課題な解決と、地球環境の配慮をしているビジネスモデルと言える。

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地域によって、抱えている課題が違い、それによって求められる製品も違いことがわかる。


○Rice Seed Sowing Drone

タイのRice Seed Sowing Droneはドローンによる苗植えを実現しています。

銃で球を打つように苗入りのカプセルを田んぼに打ち込みます。

農業従事者の減少と人口の増加によるダブルパンチで食糧問題に直面している東南アジアにおいては、まずは大量生産を効率的に行うことが急務だです。

しかし、農地の多くが山間部の起伏の激しい棚田にあるタイでは、米や豪で使われている大型トラクターを導入できません。

タイならでは立地条件に適した技術と言えます。


○Kome Tech

同様にフィリピンのKome Techもローカルか課題への解決策を開発しています。

フィリピンには無数の島があり、さまざまな場所で稲作が行われていますが、こういった島々では米を乾燥させるために乾燥機のある本土にコストをかけ運ぶか、現地で天日干しをするかしています。

こういった島々にとって、日本のような乾燥機を導入するにはコストがかかり過ぎますか。

そこで、Kome Techでは生産で生じる籾殻を使って米を乾燥する技術を開発しています。

遠赤外線で乾燥させるこの装置により、米も材料も輸送することなく乾燥させることができます。

ローカライズドされ、かつ環境にも良いビジネスモデルといえます。


籾殻の活用は燃料だけでなく、東南アジア各地でさまざまに議論されている。

ベトナムの大学では、籾殻からシリカを生成し、医薬品・化粧品・食品添加物などに転用する技術を開発した。

さらにマレーシアの大学では、シリカに金属粉末を混ぜディスクブレーキやギアといった硬質な部品を作ることに成功した。

そうした部品をトラクターなどに使用すれば、農業においての循環型のスキームを作ることができる。


このように米一つとっても、多くの課題とアイデアが出てくるのが東南アジアの面白いところだ。


次回以降でさらに東南アジアのスタートアップを紹介していきます。


○今後のトレンド

こうした東南アジアの社会課題解決のためのスタートアップには、ビルゲイツやマークザッガーバーグといったインターネット企業やソフトウェア企業の創始者たちが多くの支援をしている。


「社会課題の解決」×「地球環境に配慮した持続可能なビジネスモデル」が今後の世界を動かすトレンドとなりそうだ。



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