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『英語は3語で伝わります』を読んで学んだこと


英語の文章を作るときにGoogle 翻訳に書き込み、weblioなどのサイトで単語のニュアンスを確認しているという方が多いのではないでしょうか?

翻訳ソフトの改良と、インターネット上にある大量の例文のおかげで、ある程度の英語力があれば、おおよその意味の通じる文章は書けるようになりました。

それでも、細かなニュアンスや伝えたかった意図が伝わらないといったことは多々あります。


今回は、『英語は3語で伝わります』を紹介します。

本書は特許翻訳者・技術英語講師の中山裕木子さんの著書で、「日本人にありがちな分かりにくい英語」「分かりやすい3語の英語」で表現してみようというものです。

中山さんは複雑な専門技術を翻訳する仕事をするうちに、

内容が複雑であればあるほど、それに見合った複雑な英文を組み立てるのではなく、その逆を目指すべき

ということに気づいたのです。

例えば、日本人にありがちななのは以下のような英会話です。

A : What is your job?

B : My job is an English teacher. What about yours?

A : I am an editor of books.

B : Are you?

私たち日本人は、「be動詞」を学校でしっかり習いすぎるためか、すぐbe動詞を使う癖がついているようです。

これを3語の英語を基本にした会話にすると、以下のようになります。

A : What do you do?

B : I teach English. What about you?

A : I edit books.

B :Great.

「3語の英語」を使うことでダイナミックで明快な印象を与えることができます。

Be動詞のデメリットとして、

①結論(動作)がすぐに伝わらない

②単語数が多くなりコミュニケーションが遅くなる

③「冠詞」の使用頻度が高くなり間違えやすい

といったことが挙げられます。

例えば、It’s not difficult for me to understand your situation.やThere is no need to buy this book.といったbe動詞を使った英文よりも、

I can understand your situation やI need to buy this bookといった3語の英語を基本にした文の方が単語数も少なく、動作も伝わりやすく、冠詞を使う回数も減るわけです。

テクニカルライティングの洋書においても、テクニカルコミュニケーションの原則として一番目に“能動態を使おう“と書かれているそうです。



この3語の英語は、whenやifを使う文の言い換えにも使えます。例えば、If you have questions, you can ask now.をYou can ask questions now.とすることができます。


このように大変便利な3語の英語ですが、肝は動詞の選択です。単語数を減らすということは一語一語のニュアンスをしっかり理解していないといけません。

とりわけ、どの動詞を使うかが重要になります。動詞の意味を日本語訳だけでなく正確に理解するためにオススメなのが、「Google の画像検索」です。

Googleで単語を入力して、画像を検索すると対訳を超えたニュアンスまで理解できます。

私も本書でこの方法を学んでからは、余裕のあるときは単語の意味を調べるだけでなく、画像検索をするようにしています。

ちなみに、Googleで検索する際は、USA-Googleから画像検索するのがより良いです。

日本語版のGoogleとは、違った検索結果になります。


本書ではこの他に、3語の英語の組み立てのパターンや、3語の英語に情報を足していく方法が記載されています。


英作文や英会話に苦戦している方は、是非ご一読ください。


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