少年よ、現実から目を背けるな!ロジハラ・エモハラの戦い
最近ロジハラやエモハラという単語が多く出回っている様子。少し前にはファクハラ(ファクトハラスメント,、事実を突きつけることで気分を害すること)なんていうのもあった。
現実や事実は多くの人にとって受け入れがたい
なぜファクトやロジックが嫌なのか?感情に反するのか?それはおそらく多くの人にとって「現実は受け入れたくないから」だろう。
キャリアを見た場合にも「選ばれる側」に入ったほうが、全ての面で得をすることは客観的な事実である。しかし過半数の人は選ばれる側には入れない。
バンド活動を続けていくためにフリーターとして食いつないで・・・と言っても途中から生活が苦しくなってバンドを投げ出すという本末転倒なことまで起きている。
スポーツで世界に出ていても、それは見方によっては世界大会に出ているフリーターであって、引退したら大体が30代職歴無しからのスタートになってしまう。仕組み上しょうがない。
スポーツもアートも続けていくには余裕が必要。余裕のある仕事に就いたほうがいい。そして余裕のある仕事は、基本高学歴側に集中しがちである。ではアスリートやアーティストこそ東大に行くのが最適解であることはなんとなくわかるだろう。
Windows 2000なんていう年収2000万円窓際族は、年収200万円のフリーターよりも金も時間も精神的にも余裕があって、バンドなんかでも成功してしまいそう。
「馬鹿とブスこそ東大へ行け!」で有名なドラゴン桜と同様に「アスリートとアーティストこそ東大へ行け!」が最適解に見える構造をしている。
資格試験でも、有効な資格は端的に言えば「国際的に評価が高い資格を英語で受験」が最もコスパがいい。
ただ問題は、現実これを達成できる人はそんなに多くないし、達成しようともしない。数年は真剣にやらないとスタートラインにも立てないかもしれない。
競争が存在するし、強いやつと戦うのを逃げたがる。理想の最適解は分かるが、自分にはできない。でもそれは受け入れたくない。
こういう現実を客観的に数値で示されて、胸が痛くなるのをロジハラ、言うんじゃない!と対抗するのがエモハラというのが今の状況。婚活などでもいろんな分野でそうなっている。
受け入れたくない人達向けのマーケティング
そんな「受け入れたくない」という心理にマーケティングしていくと耳障りのいい単語を並べまくって「君は君のままでいい」「好きなことをやっていればい」「一発逆転を狙おう!」と言うと、自然とそちらにすがっていきたくなる人が出てくるのは想像に難くない。
率直な感想として、「コピペみたいだな」って思った。話も。人生も。
自分で語りえるものはなく、情熱をもって成し遂げることもなく、「一発逆転ストーリー」を純粋に夢見て行動を続ける彼は、まるでYoutube広告のコピペみたいな人生。
オンラインサロンに通い、プログラミングスクールに通い、養分として過ごした自分に気づいたときには、元H堂のプライドが邪魔をしてもう抜け出せない。
彼が見ている地獄はきっとそんな感じの景色なんだろうと思う。
これはなんだか続ければ続けるほど、さらに抜けられない沼のように、分が悪くなっていく印象である。
少年よ、現実から目を背けるな!
現実は厳しい。でも現実から目を背けていると余計にドツボにハマりやすい世の中になっている。
大志は現実と地続きである。急がば回れ。千里の道も一歩より。まず客観的な事実を把握して一歩一歩地道に進んでいくが結果として地に足が付いた発展が期待できるように思います。
PS: 少年よ、と言っているが、もちろん少年に限らない。