はじめのすすめ

世の中の様々な事柄を出来れば滑稽に、有用に説明することを目指すアカウント。 慶應義塾大学→ケンブリッジ大学物理学博士PhD→コンサル・ハッカー→AI研究職 https://www.hajime77.com

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最近の記事

「レンジでチンする感じでしょ?」

機器分析に関するエッセイコンテスト「ナーチャー賞」に応募し、「カルチュラ・アナリティカ賞」を受賞しました。作品を上げておきます。 結構変わった要綱のコンテストです。ただ実験装置を扱っていた身としては非常に気になるものでした。 「レンジでチンする感じでしょ?」「レンジでチンする感じでしょ?」  よく言われがちなセリフである。特殊な機器分析装置を使った測定は、デモや実験室見学の初見者にとっては確かに「大きい装置のスイッチを押すだけ」に見えがちである。その光景から「なーんだ、見

    • 「大企業の研究職は貴族」なのか?実体験を基にした考察

      コンサルから研究職に転職して一年がたった。 そこで最近、よく見聞きする表現がいくつかある。 上の表現を借り、上記の全てを「かつ」でまとめると フルリモート在宅勤務の大企業の正社員研究職は特権中の特権階級の現代の貴族 ということになる。 日本社会に存在する「大企業の正社員」という貴族階級 これについて「実際のところどうなのか?」を実体験を基に考察する。 貴族とは貴族を調べると以下のようにある。 要するに明確に区別された社会階級に属している必要がある。 貴族の暮

      • 「明確な目標のある日々は、とても楽しい」JAXA宇宙飛行士候補者選抜試験【2】

        あてもなく漠然と過ごす日々は、むなしい。 最初の1年こそ「コロナが明けたら」と色々やる気に満ちていたが、コロナ禍ももう2年目も終わった。仕事以外でもスポーツ大会も軒並み中止、国際大会は壊滅状態であった。コロナ禍で業界で国際的に有効な資格を新たに7つとり、新しいタイプのプロジェクトにも参画し、昇進も昇給もした。最近のフィードバックは最高評価だった。また昇進しそうだ。転職エージェントやヘッドハンターの方々から紹介される年俸レンジは日に日に伸びている。他にも副業の収益も上がってい

        • 五輪オリンピックアルバイトとボランティアの実態!潜入捜査!

          東京オリンピック・パラリンピックが開催されている。ここで話題になっているのが、ボランティアやアルバイトの実情である。非常に気になっていた私は、短期の派遣のアルバイトで募集をしていることをつかみ、実際に調査をすることにした。以下 物理学PhD(論理的思考)・コンサル スポーツ日本代表選手 スポーツ日本協会理事・監事 等の経験も基に、オリンピックのアルバイトについて多角的に以下にまとめた。 ※確認済ですが念のため一部改変・フィクションを含みます。予めご了承ください。 オリ

          オリンピックの魔物の正体?注目選手が負け・無名選手が活躍する傾向の考察

          「オリンピックには魔物がいる」と言われている。 オリンピックでメディアが追っていた「注目選手」が予選で敗退する一方で、メディアがほぼノーマークだった「無名選手」や「無名競技」活躍する傾向があるように見受けられる。特に個人競技の場合には、世界ランキングなどに順当に決まっていく傾向があるが、それでも最有力候補と言われている人が予選落ちなどと続出している。この点について考察する。なお歴史的・統計的な裏は取っていない。予めご了承いただきたい。 メディアからの反応プロリーグが存在す

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          なぜMBAは高く評価されているのか? 大学院政策との関係

          日本の大学院特に博士課程の政策が再度話題になっている。 博士課程学生に生活費240万円 政府、7800人に支援 日本の博士課程に関係する政策は、大学院生の給与など、在学中のものが多い。それでも倍率は年々下がっている。政策の目的は基本的に専門的な人材の人数や質を上げることによる競争力の向上と言っている。 一方で「大学院」のカテゴリーでは雑なのは承知であるが、学費が異常に高い割に、進学希望者が後を絶たない大学院に欧米のMBAというコースがある。これらは、学費が高く給料なんて

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          少年よ、現実から目を背けるな!ロジハラ・エモハラの戦い

          最近ロジハラやエモハラという単語が多く出回っている様子。少し前にはファクハラ(ファクトハラスメント,、事実を突きつけることで気分を害すること)なんていうのもあった。 現実や事実は多くの人にとって受け入れがたいなぜファクトやロジックが嫌なのか?感情に反するのか?それはおそらく多くの人にとって「現実は受け入れたくないから」だろう。 キャリアを見た場合にも「選ばれる側」に入ったほうが、全ての面で得をすることは客観的な事実である。しかし過半数の人は選ばれる側には入れない。 バン

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          社会人経験(シャカイジンケイケン)とは何か?

          以前こちらに公開した記事書いたが、私は、ハカセ・シンソツで外資系日本支社の一般企業に入社し、シャカイジン・ケイケンを有するシャカイジンとなった。(外資や日本支社についても思うことはいろいろあるが、それはまた別の機会にしたい。) 海外と日本の就職活動の歴然とした差を実感。海外大博士から見た就職活動 しかし、シャカイジン・ケイケンを有するようになった今ですら、そのシャカイジン・ケイケンとは何なのか?がイマイチよく分からない。ここは、ハカセ・シンソツであることを生かして、博士号

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          仕組みや構造から考える、広告宣伝に騙されない真実の見分け方

          世の中には多種多様の意見があふれている。中には宣伝もある。ステルスマーケティングもより巧妙になり見抜くのが難しくなった。そもそも当事者たちも悪意があって宣伝しているわけではないが、結局信じた側が犠牲になる例も多い。本音と建前が激しい日本では猶更である。 またイメージだけをひたすら良く見せてキラキラしている感じのみを出して「待遇よりもやりがいだ!」と言っている例も散見される。 この記事では、物理学やコンサル的な構造や仕組みに注目する見方で、世の中に溢れ返る宣伝に騙されずに、

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          国際資格保持者が考える、就職転職に有効な仕事や職種のリスクの分析

          様々なことが今回のパンデミックで明らかになった。職業についても同様である。世の中には様々な職業が存在する災害やパンデミックなどの不測の事態によって影響を受けやすい職業や職種と、直接的には受けない業種がある。いわゆるリスクの分析が可能である。筆者はとある分野のリスクの分析の経験があり、一部関連する国際資格も取得している。 しかしここで「仕事 リスク」で検索すると文字通りの命の危険がある仕事一覧や、きつい仕事等が表示される。 通常の仕事において、「リスク」に近いものは業務のリ

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          「働き方改革」よりも付加価値化・効率化には「頑張り方改革」が重要という話

          働き方改革法が施行され、徐々に浸透してきている。 働き方改革における、時短労働・ワークライフバランスなどの考え方で重要なことは「効率化」である。要は少ない努力で大きく成果を出すことが重要になる。その過程では、付加価値の低い業務は徐々に自動化され価値を失っていく。言い換えれば「いかに頑張らないか」を競うような部分がある。 一方で、まだまだ日本には「頑張ること自体が大切」という精神論・根性論による概念が根強く残っている。これでは、効率化どころか「手作業で頑張った!」ということ

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          海外留学奨学金(給付型・返済不要)を獲得するコツ!

          はじめに 給付型奨学金事情についてお伝えします。私が経験を通して分かるのは、日本の理工系の大学の修士課程を修了して大学院博士課程に正規で進学する場合です。現在おかれている立場や所属、各課程や財団ごと等、方針や毛色が違うと思いますが、役に立つ部分もあるかと思います。 概要 留学にはお金がかかる。それは事実です。しかし借金や自分の財産を減らさなくて良い方法があります。 方法は現在の所属や状況によっても様々です。例えば所属している企業が社費派遣を行っている場合は、その制度を

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