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敏感肌にオーガニック?その思い込み、ちょっと待った!

つい先日、相談に来られた人の中で、なかなか自分に合うスキンケアブランドが見つからず、「オーガニック」とか「自然派」と名のつくものを片っ端から試しているという女性がいました。結果はというと…「全部合わない!」の連続。出費は昨年一年で相当な金額にのぼるようです。使えないものは友達にあげたり、メルカリにいったり。今までにもこのような「オーガニック迷子」がちらほら。これはもう、オーガニック製品に対する誤解があまりに多いからでは?と思い、この話を書くことにしました。さて、あなたも「オーガニック=敏感肌に優しい」と思い込んでいませんか?その固定観念、今日でさよならしましょう!


オーガニックって本当に「やさしい」?

まず、「オーガニック」という言葉の響きがすごいですよね。なんとなく「地球にも肌にも良さそう」と感じさせるパワーワードです。でも、実際にオーガニック化粧品の定義って知っていますか?

ここが落とし穴。日本では化粧品における「オーガニック」の定義がハッキリしていません!驚きですよね?「これって、なんちゃってオーガニック?」と思うような製品も、天然由来成分が少し入っていれば「オーガニック」を名乗れてしまうんです。

一方で、本場EUでは厳しい基準が設けられています。たとえば、COSMOSスタンダードという規格があり、製品の95%以上が自然由来成分であることが求められます。さらに、農薬や化学肥料を使わずに栽培された植物を使用するなど、細かいルールが設定されています。このように、日本と海外では「オーガニック」に対する考え方や基準が大きく異なるのです。

植物だからやさしい?そのイメージ、大丈夫?

オーガニック化粧品の多くは、植物成分がたっぷり配合されています。「植物由来=お肌にやさしい」なんて思いがちですが…実はこれ、大きな誤解です!植物は天然だから優しいどころか、強力な成分を持っていることも多いんです。

例えば、オレンジのしぼり汁をそのまま肌に塗ることを想像してみてください。「自然派!ビタミンCたっぷりで美白効果抜群!」と聞こえは良いですが、実際には酸が強すぎてヒリヒリするだけ。ラベンダーオイルやティーツリーオイルもよく見かけますが、これらも敏感肌には刺激になる場合があるんです。

つまり、植物だからと言って肌に優しいわけではなく、場合によっては「天然の強力パンチ」を食らうことも…。オーガニック=安心、という思い込みには要注意です!

敏感肌とオーガニック製品の相性問題

「敏感肌だからオーガニック製品を選んでみたけど、逆に肌荒れした!」という話、実は珍しくありません。その理由のひとつは、オーガニック製品が「植物成分にこだわりすぎる」ためです。植物性成分に制限されることで、保湿力やバリア機能を強化する成分が足りなくなることがあります。

さらに、海外のオーガニックブランドは日本人の肌をターゲットにしていないことが多く、乾燥しやすい日本人の肌には刺激が強いこともしばしば。「合わない」という結果に終わるのは、このためです。

じゃあ、どう選べばいいの?

結論として、オーガニック製品を選ぶ前にまず考えるべきことは、「自分の肌に合うかどうか」です。オーガニックかどうかにこだわりすぎると、かえって選択肢が狭まってしまいます。敏感肌の方は、低刺激性や保湿力の高い製品を重視し、必要なら手間ですがパッチテストを行いましょう。

また、オーガニック製品に興味がある場合は、HPを熟読して信頼できるブランドを選び、肌の調子を観察しながら使用するのがおすすめです。さらに、「オーガニック」でなくても肌に優しい製品はたくさんありますから、柔軟な目線でスキンケアアイテムを選んでください。

「オーガニックだから安心」「自然派なら大丈夫」という思い込みは卒業しましょう。化粧品選びで大事なのは、「肌に優しいかどうか」ではなく、「自分の肌に合うかどうか」です。オーガニック製品も素晴らしい選択肢のひとつですが、イメージに惑わされず、賢くスキンケアを選び取る力を養いましょう。

あなたのスキンケア迷子が少しでも解消されますように!

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