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50代女性の肌相談がご自愛に展開した話
先月末、相談を受けた50代の女性。開口一番、「1月になってから肌がヒリヒリして痛いの!助けて〜」と切実な声。入口は「私に合う化粧品を探して!」という話だったのですが、彼女と話しているうちに、気づけば「スキンケア」どころか、「自分の体をもっと労わるべきでは?」という話に…。
仕事・家事・思春期の三重苦!?
彼女は会社で責任あるポジションで、毎日残業が当たり前。部下の気を遣う毎日。業務で指導をしたらハラスメントと言われたり、部下たちに「ナマハゲ」というあだ名が付けられているのも本人はしっかり知っている。(彼女の名誉の為に言っておくが、彼女は秋田犬くらいキュートでかわいい。)さらに、プライベートでは中学生の子どももいる。「家事は手伝ってくれるけど、小学生の時のように素直じゃないし、なんか地雷が多くて…」と嘆く彼女に、私は深く頷く。同世代の子を持つ者として、その「地雷がどこに埋まってるのか分からない恐怖」、あー、めっちゃ分かる。
彼女が悩んでいたのは、スキンケアよりもむしろ仕事や生活そのものだったのかもしれない。
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化粧品より大事なことって?
私はスキンケアの相談を受けるときに、20個くらい質問をする。本当はもっと聞きたいのですが、尋問みたいになったら申し訳ないので、ギリギリのラインを攻めてます(笑)。
結局、化粧品どうこうより、就寝時間・食生活・アレルギーのほうが肌に与える影響が大きいことが多い。彼女の場合、睡眠は浅く、一晩に2回も目が覚めるらしい。更年期も始まる年頃だし、本当は「無理しちゃいけない時期」なんですよね。でも、仕事もあるし、子育てもあるし、そう簡単にはいかないのが現代社会…。
とはいえ、今の彼女に「しっかり寝てください」と言っても、たぶん「それができたら苦労しないわ!」と返ってくるのがオチ。
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とりあえず、キュレル
肌が敏感になっている時期は、あれこれ攻めたスキンケアよりも、「シンプルで低刺激」なものが一番。「今日、帰り道に買って帰りたい」とのことだったので、とりあえず手軽に買えるキュレルをおすすめ。
「化粧品がどうこうの前に、まずは身体を整えないと!」と言うと、彼女も「確かに…」と納得。でも、人間って「自分はまだ大丈夫」って思いがちなんですよね。第三者の目から見ると、「いやいや、そりゃ肌にも出るわ!」とツッコミたくなることもしばしば。
化粧品ができることって何だろう?
私は、化粧品ができることを考えさせられることがよくあります。正直、肌荒れの原因がストレスや睡眠不足なら、化粧品の力だけでは限界がある。でも、化粧品には「気持ちを上げる力」があるのも事実。
そんなことを思いながら、後日、先月韓国で買った香りが癒しのInnisfreeのハンドクリームを彼女にプレゼント
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。スキンケアの根本解決にはならないけれど、「自分のための時間をちょっとでも持ってもらえたらいいな」という気持ちを込めて。
オチのない話だけど…
化粧品の相談から始まったこの話、最終的には「もっと自分を大事にしようね」という結論に。でも、これって意外と大事なことですよね。
化粧品は肌を守るものだけど、時には心も癒せるもの。そんなことを改めて考えた1日でした。
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