番外編 肌のエイジングは悪いことなのか
しわやシミ、乾燥した手肌…これらは一見、「年齢を重ねた肌の悩み」として語られがちです。でも、ちょっと待ってください。これらは本当に“悪いもの”なのでしょうか?いいえ、むしろそれは、これまでの人生を一生懸命生きてきた証であり、誇るべきものではないでしょうか?
しわは笑顔の勲章
しわってそんなに悪いものですか?深く刻まれた笑いじわは、人生でたくさん笑った証拠です。心の底から笑える瞬間を重ねてきた人の顔には、自然と喜びが刻まれます。「しわを作りたくない」と言って笑顔を封印する人もいますが、それでは人生の彩りが薄れてしまうのではないでしょうか?笑顔の多い人の周りには、自然と人が集まります。しわは、そうして築かれた幸せな人間関係の証です。
シミは人生の足跡
ではシミはどうでしょう?確かにUVケアが発達していなかった時代には、日焼け止めを塗る文化も薄く、無防備に紫外線を浴びてきたかもしれません。でもそれは、部活で汗を流した青春の記憶や、子どもと外でたくさん遊んだ日々の思い出の証でもあります。シミが気になるなら、今からケアを始めれば大丈夫。でも、そのシミがあるからこそ語れるエピソードがある。そう考えると、少し愛おしく思えてきませんか?
手肌の乾燥は「働き者」の証明
乾燥した手肌も同じです。「美しい手」と聞くとつるんとした肌を想像するかもしれませんが、手荒れした指先は、人生の中でどれだけ働いてきたかを物語っています。お皿を洗い、家族の洗濯物をたたみ、掃除に励んできた手。どれだけの人を支え、どれだけの仕事をこなしてきたか、その歴史が詰まっています。むしろ「自分はここまで頑張ってきた」と、誇らしく思いませんか?
エイジングする肌は「物語」
肌はあなたの人生の物語そのものです。エイジングは、ただの“老い”ではありません。それは、どれだけ多くの感動や経験を重ねてきたかを映し出す鏡です。もちろん、健康に関わる不調が隠れている場合もあるので、気になる変化があれば医師に相談することも大切です。でも、まずは自分の肌に刻まれた「証」を、前向きに受け入れる気持ちを持ってほしいのです。
しわもシミも、すべてがあなたらしさ
エイジングする肌は、努力と愛、そして豊かな人生の証。どんな肌であっても、それがあなたらしさを作っています。だから、しわやシミを隠すことに必死になるよりも、誇りを持って、自分の物語を大切にしてください。そして次に鏡を見たときには、自分の肌に「ありがとう」と言ってみましょう。それだけで、きっと少し気持ちが軽くなるはずです。
今回は番外編で、筆者の個人的な考えが中心です。たくさんの方の相談を受ける中で、どうしても伝えたかったことです。あなたの肌には、世界に一つだけの「美しさ」があります。
それを忘れないでくださいね。ずっと。