
サンタさんっているの?
クリスマスイブの夜、子どもたちはサンタさんが来ることを夢見て心を躍らせます。
クリスマスって本当に楽しみな日だったな~と思いつつ、今日はサンタさんの思い出話も含めて、書いてみたいと思います。
子どもたちのサンタへのおもてなし
仕事を終えて家に帰ると、子どもたちがキラッキラした目で迎えてくれました。普段なら夕飯が終わる時間で、おいしそうにフルーツを食べているか、兄弟げんかをしている時間なのですが、今日はピョンピョン跳ねながら、私の手を引いてテーブルに案内してくれました。
そこには、子どもたちなりのアイデアが詰まった「サンタさんへのおもてなし」が用意されていました。

みかんを丁寧に剥いたり、お気に入りのミニトマトを盛り付けたり、おばあちゃんからもらったおもちゃに入っていて「大きくなったらね」と言われて自分たちは食べられない、憧れのチョコレートが盛り付けられていました。
聞くところによると、何度かひっくり返して床に散乱した盛り付けはやや混沌としていましたが、サンタさんとトナカイさんへの思いやりに溢れた心温まるセッティングでした。

サンタさんとトナカイさんの座る席を考えたり、お母さんと書いたお手紙をどこに置くかを何度も試行錯誤したり…と、なかなかお風呂に入ろうとせず忙しい子どもたち。
その姿を見て、今日は1日、倉庫の中の棚作りや書類の作成、来年度の打ち合わせにオンライン会議と、クリスマスイブなんて微塵も関係のない一日を過ごしてきましたが、一気に自分の子どもの頃のワクワクした気持ちに、襲われました。
自分の中に生き続けるサンタさん
小さい頃のかわいい私
幼い頃の私は、心の底からサンタさんの存在を信じていました。
クリスマスの朝に広がる夢のような光景。
普段は食べられないお菓子が散らばり、おもちゃが置かれた薪ストーブの前の風景。当時は見たこともない英語で書かれたPAPAやMAMAの文字に、胸を躍らせた光景は今でも鮮明に思い出されます。
プレゼントを前にみんなが笑顔の朝は、私にとって文字通り1年で一番素敵な朝でした。
家じゅうを探し回って…
しかし、成長とともに友人たちから「まだサンタを信じてるの?」と言われる年頃が訪れました。
その言葉に表向きは「信じてないよな~」と返しながらも、心の中では実はサンタさんは本当にいると信じていたのです。
とはいえ、やっぱり心配になり、こっそり、家じゅうのあちこちを探し回ったりもしたことがあります。
それでもプレゼントは包み紙の一つも出てこなくて、本気でサンタさんは今年来ないんじゃないか?と心配していたのに、クリスマスの朝には届いている贈り物に、「やっっっぱりサンタさんはいるんだ!」と心を躍らせていました。
姉との会話の中で…
やがて、さらに大きくなるにつれ、サンタさんが本当にいるのかいないのかを問い直す時期も訪れました。
ある時、兄弟でこの話題について話したことを今でもよく覚えています。
その時、私は少しカッコつけて、姉に
「みんなが楽そうにしている。それって結局サンタさんのおかげじゃない?だからいると思うし、いちいち突き止める必要はないんだよ。きっと誰かを喜ばせたいっていう心がサンタさんなんだよ。」
と言いました
そう言いながら、不思議とその言葉に納得している自分がいました。
それまでは、信じたい気持ちと現実を受け入れようとする気持ちの狭間で揺れ動いていましたが、この一言を口にした瞬間、複雑だった心がすっと軽くなったのを覚えています。
あの会話以来、私のサンタさん探しは終わり、『サンタさんはいる』で落ち着きました。
クリスマスの朝に…
親になった今、サンタさんは子どもたちのためだけの存在ではなく、家族全体に幸せを届けてくれるものだと感じています。
子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、自分たちの中に眠る「サンタの心」を見つけたような気がします(妻が一番頑張ってくれていますが…)。
明日の朝、子どもたちが目を覚まして喜びに満ちた笑顔を見せる瞬間が待ち遠しくてたまりません。
最後に、きっとこの記事を読んでくれている私の小さい頃のサンタさん、毎年のクリスマスの幸せな時間をありがとう。