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パパは蚊帳の外⁉

「拗ねちゃうパパ」の気持ちに激しく共感!

先日、保護者の方から寄せられた育児のお悩みをテーマに、ベテラン保育者とのトークイベントを開催しました。
その中で、育児中にお父さんが“拗ねちゃう”という話題が大いに盛り上がりました。世の母たちは、理解ができない!とのことでしたが、私は共感しかありません。
今回は、育児において“拗ねちゃうパパ”の気持ちについて、私自身の体験を交えて書いていきたいと思います。


子どもたちは「やっぱりママ!」

我が家には娘が二人いますが、彼女たちが困った時や、痛い時、何か嫌いなものを食べさせて欲しい時、寝る前にトントンしてほしいとき、今日にいたってはお風呂上がりのドライヤ―をするときにすら、何かと「お母さんがいい!」と言います。
お母さんが遠くにいて、私がすぐそばにいたとしてもです。「ここにいるよ~?」といっても、どうやら電波の調子が悪いようで全く聞こえない様子。

私が呼ばれるのはというと…お母さんに許してもらえなさそうな揚げ物を食べたい時や、おもちゃを買って欲しい時など、何かをお願いしにくる時だけ。結局、妻からの圧強めの視線をかいくぐることもできず、私も断る羽目になるのです。

パパの出番がない…そんなことが多い育児

育児をしていると、父親の出番がないなぁと思う場面が本当に多くあります。
抱っこをしたり、肩車をしたり、一緒に走り回ったり…
赤ちゃんの時は寝かしつけのためにリュック型のキャリアで背負って散歩したり、4人でお出かけする時には着替えやおやつ、タオルや飲み物を全部リュックに詰めて、汗だくになりながら運んでいるのに、やっぱりお母さんには勝てないのです。

私も仕事を早く終わらせて、さっさと家に帰りたいと日々思っています。でも、帰り際に「ちょっといいですか?」と声をかけられると、簡単には断れません。職員がいるときには自分の仕事は後回ししないといけないので、17時に第一陣が帰った後に、ようやく自分の仕事に手を付ける。色々片付けて、19時ギリギリで家に戻り、お風呂に入れるのがやっとな状況。

妻も仕事をしながら、なんとか時間のやりくりをしてくれているので、自分の効率の悪さに苛立ちつつも、これが今のところの限界だなぁ…と思う瞬間もあります。

パパは蚊帳の外?父親の孤独感

父親が育児に関わる時間は、どうしても物理的に母親より少なくなりがちです。だからこそ生まれる蚊帳の外状態。
そんな時、家事がまだ終わっていないと、何とか「自分が役に立っている」感覚を得ることができます。
お皿洗いや洗濯物、明日の朝の味噌汁作り、作り置きのおかずづくり…。まだ「やるべきこと」があると、父親として家族の一員だと思えます。
しかし、最悪なことに全て終わってしまっていると、圧倒的な手持ち無沙汰に。
家の中を暗く静かにしておかないといけない寝かしつけの時間、運よく寝落ちせずに布団を脱出しても、できることが見つからないと、戦力外通告を受けた私は、何とも言えない気持ちに襲われます。
だからこそ、拗ねちゃうんだと思います。私もパパとして、そんな気持ちは痛いほどよくわかります。

しかし、時々、本当に時々、娘たちがお母さんに怒られて泣きながら私の元に来て「パパ~!」とペタッとくっついてくる瞬間があります。
ちょっと面倒だなと思いつつも、その時の達成感(?)といったら、何とも言えません。「あ~、人の親になれたんだな~」と感じる瞬間です。
きっとお母さんたちはいつもこんな気持ちを何度も味わえているんだろうな~。

お母さんたちへお願い:お父さんの居場所を守ってあげて

お母さんたちに伝えたいことがあります。「蚊帳の外」にされているお父さんたちは、実は結構傷ついています。
もちろん、拗ねちゃうのは大人としてよくないことだとはわかっていますが、少しだけお父さんが関わる余地を残してあげてください。

お母さんたちが家事ができることも、私が家事をやると逆にめんどくさかったりすることも、よくわかっています。でも、ぜひ、ちょっとした家事や育児を任せてもらえると、めっちゃうれしいです。

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