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ある親子を見て思ったこと

今日は下の子が熱を出したため、妻が家で看病することになり、上の子と私で遊びに行くことにしました。
その時に目にした、ある親子の風景が心に残り、今回はその出来事を通して感じたことを書いてみたいと思います。


水族館でのラーメン

以前、私と子どもたちの3人で水族館に行った時、フードコートでラーメンを食べたことがありました。上の子はその時のラーメンをとても気に入り、今回は妻がお弁当を作ろうとすると「ラーメン食べるから作らないで!」と丁重に断っていました(笑)
そこで、12時前に終わるイルカショーでレストランが混雑する前に、到着後すぐ、少し早めのランチに行くことにしました。

レストランでお子様ラーメンを注文し、待っている間に、目の前の席に小さな家族が座りました。まだ1歳ほどの子どもと、おばあちゃん、お母さん、お父さんの4人家族です。お母さんとおばあちゃんが食事を買いに行く間、その子どもはお父さんと二人に…。

お父さんの奮闘

その子どもは喉が渇いていたようで、ペットボトルのお茶を飲みたがってご機嫌斜めの様子。
しかし、お父さんが用意したマグマグを嫌がり、ペットボトルから直接飲みたがっていました。お父さんは「上手に飲めないよ」と懸命に伝えつつ、なんとか飲めるようにしてあげるのですが、ちょっと口をつけると、今度は、マグマグを指さして大声を出します。

マグマグをお父さんが差し出してくれると、ちがうちがう!というようにジタバタ。どうやら、マグマグのストローが付いたふたを開けて、直接飲みたいようでと駄々をこね始めます。
そんなこんなをしているところに、おばあちゃんが戻り、「先に食べちゃうね」とご飯を食べ始めると、少し気が紛れ、最後にはお母さんが帰ってきたこと「ママ! ママ!」と嬉しそうに指をさして機嫌も直り、笑顔でお茶を飲み始めました。
お父さんは、は~というちょっと疲れたご様子。

この様子を見て、まるで自分の姿を見ているかのようで、ほほえましくも感じました。
お父さんに「気持ち、分かりますよ!お疲れ様です!」と声をかけたくなったほどです。

言葉がなくても、気持ちは伝わる

この様子を、3歳の上の子が「喉が渇いちゃったんだね」と小さな子を見て、とてもお姉さんのように私に小声で話しかけてきました。
『イヤイヤ あなたも同じことしていますけど…』と心の中で思いながらも、小さいこどもの気持ちを考えられるようになった我が子の成長も感じました。

そして、子どもが駄々をこねたり、イライラしたりするのも、親として大切な時間だと感じました。

まだ言葉が十分に話せない時期は本当に短く、子どもはどんどん成長していきます。
うちの2歳と3歳の子どもも、自分の気持ちをうまく言葉で表せず、行動でぶつけてくることが多いです。この時期に、父親として、いや一人の人間として「この子はどんな気持ちなんだろう?」と考え、試行錯誤することが、親の成長につながるのだと思います。

理不尽な子育ても成長の一部

大人同士であれば、言葉を使ってうまく折り合いをつけたり、感情をコントロールしながら生活しています。
しかし、言葉がまだ使えない子ども相手だと、こちらが察し、予想しながら対応するしかありません。しかも、正解だと思った対応がすぐに「違う」とされることも多々あります。このような理不尽にも感じる子育ての中で、私たち親もトレーニングを受けているのだと実感します。

このトレーニングは、将来の思春期、いわゆる「第2次反抗期」に向けての準備かもしれません。思春期になると、子どもは意図的に親を無視したり、無表情でいることが多くなります。そんな時にも、今回のような小さな経験が役立つのではないかな…なんて、ちょっと先のことを考えてしまいました。

子育ては常に新しい挑戦の連続で、大変な時もあります。
私もついイライラしたり、大きなため息をついてしまうことがありますが、これも私自身の成長の一部だと感じる瞬間があります。

お父さんたちの奮闘は、時にお母さんが帰ってきた瞬間無に帰し、報われないこともあります。
それでも自分が少しずつ成長していると信じて、お父さん方、これからも一緒に頑張りましょう。

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