自分の正解が人生の幸福度をあげる〜intee事業部からのnote〜
「仕事に誇りを持ち、毎日チャレンジングで ”働く時間” が楽しいです!」
と心の底から言える人はどの程度いるでしょうか?
少なくとも労働人口の半数には決して達しておらず、おそらく10人に1人ぐらいかなと感じています。
Hajimariが提供するスキルアップ型新卒サービス「intee」は当該課題を解決するためのサービスです。
発端は学生時代
「楽しくなるように、マインドあげてやりたいこと見つけ仕事に臨もう!」
仕事楽しい人は言うかもしれませんが、それは大嫌いな食べ物を無理やり食べさせる、いじめと変わりありません。
まず、なぜそのような状態になっているか、理解しましょう。
課題は学生時代まで遡ります。
学生時代に取り組んだものというのは概ね、誰かが用意してくれた正解に向かって走っています。顕著なものですと大学受験。日本の大学はその偏差値(入学難易度)で東大/京大や旧帝大、関関同立、早慶などカテゴライズされ、その難易度の高い大学にいくことを正解とされる風潮があります。実際に学ぶ”学部”のこだわりはなく、入ることが目的ですので1つの大学に何度も受験する事はその表れでしょう。私もそのような高校生でした。
他にもテストでいい点をとる、運動会で一番とる、課外活動で優勝目指すなどが挙げられ、誰もがわかる決まりきった正解に向かって努力し、そこで成果を出すことを良しとされる教育を私たちは受けてきました。
この教育自体は問題ありません。周りと円滑なコミュニケーションを進め、高い成果を出す施策を思考し、絶えず行動を続けることはとても大切な事です。この教育のおかげで、inteeで定義しているpersonal skill(人間力)のコミュニケーション/思考/GRITが上がっていくためです。
しかしながら、社会に出てイキイキと生きていくためには上記全ての能力が必要です。ですが現在の教育ではGRITまでが中心。つまりセルフマネジメント、スタンスという能力が習得しにくい環境であり、それが故に「仕事がつまらない」と多くの人が感じています。
原因は、誰かの正解に向け頑張る事は長く続けられないことに起因します。
誰かの正解は長く続けられない
誰かが作った正解に向けて、5年、10年頑張る事は無理です。
短期であれば達成欲が掻き立てられ、一瞬の熱量を出すことをできます。文化祭や受験、あとはゲームなど思い出せはイメージつくのではないでしょうか?しかしこれができるのは、長くて3年。それ以上は飽きますし疲れます。同じゲームもやって1年ぐらいが普通ではないでしょうか?
他人の正解というのはその基準がわかりやすく、大概ランクがあります。そのため他人の正解に向かうという事は、そのランクに沿って競争させられ、常にそのランクで比較の目に晒されます。
数十年も競争したい、仕事のフィールドは皆さんにあるでしょうか?
意思がない場合、大学卒業後突如として、やりたくもない競争に強制的に巻き込まれて、「もっと頑張れもっと頑張れ」と言われ続ける。頑張った先に何も対価を見出せない状態でこれは苦しい。
これが今の日本社会の働くことへのエンゲージメントの低さの根源です。
IT化が問題に拍車をかける
加えてこの”意思のない競争”は、IT化が二つの側面から自体を深刻にしていきます。
1つ目は価値観(正解)の統一です。
情報がすぐにアクセスできる社会になり、「誰かの正解」はすぐにわかる様になりました。口コミサイトや〇〇ランキングといったサイトがその一例でしょう。仕事においてはこの会社の給与が高い、福利厚生が良いといった確固たる基準ができ、そのような会社の方が良いという明確なランク付がされていますよね。すると、それ以外の基準に沿った選択、ましてや自身独自の選択なんて思考すら及ばなくなっていきます。
2つ目はIT化だけが原因ではありませんが、終身雇用/年功序列の日本の制度が崩壊してきていることに発端します。これらの制度は経済が右肩上がりの時に成功する制度であり、日本のマーケットはそのような局面ではありません。昨年TOYOTAの豊田会長が明言したのは記憶に新しいのではないでしょうか?
終身雇用/年功序列が崩れていくと何が問題かというと、1つ目の〇〇ランキングの意味がなくなっていくということです。日本の企業ランキングはまだ終身雇用/年功序列を基軸として作られています。しかしその基軸がゆっくりと壊れているランキングが、IT化によって脅迫するように統一を迫ってきます。ここに乗ることになんの意味があるでしょうか?「ランキングを信じて選んだのに・・・」となるのは目に見えています。
仕事で自分の意思(正解)を見つける
つまり長い間向き合う仕事を楽しむための企業や職種選択において、誰かの正解に乗ってしまうことは決して取ってはいけない一手です。仕事には文化祭や受験のようなイベントが年に2回も3回も発生しません。短期的にワクワクする様な事はおきません。
それどころか、無機質な行動や成果目標に強制力があり、やらされ続けます。すると辛い、やめたい、他の会社は楽しそうだという感情が生まれてくるのは至極当然だと思っています。私は
仕事で満たされるときは、仕事を(自分の)正解だと信じているとき
だと思っています。自分の好きなことを理解していて、それに熱量高く臨んでいるときこそが人生の幸福度が高いのです。そこにランキングは関係ありません。
仕事に意思を投下し、無機質なワークを彩り豊かな時間にしていくのです
そのような状態で仕事に臨んでいる人は日々が楽しくなるだけではなく、パフォーマンスも高く、給与も上がり自分の選びたい職を選べるようになります。
自分の正解を見出す2ステップ
正解は読んでいらっしゃる、皆さんの中にしかありません。内なる声に耳を傾けて、今どういう状態になりたいのか、どうしたいのかすべての制約を拭い去り考えてみてください。想像以上に、すべての制約を拭い去り自分の本音に向き合うことは難しいです。見たくない部分(見栄や羞恥)も含めて自分の声を聞かなければいけないためです。これが1つ目のステップで、inteeではセルフマネジメントと定義づけています。
出てきた”意思”が正解の芽です。
この芽を咲かすには、社会の同調圧力や不合理と戦い続けなければいけません。私は以前に「意識高い系だね」とか「真面目だね」とか何度も言われました。意識高いわけでも真面目なわけでもなく、自分の正解を実現するのに本気だっただけなのに、こう言われてしまいました。これに負けないスタンスを維持し続けることが重要なのです。
inteeではコミュニケーションからスタンスまでを伝え、自身の正解を持ち続ける人を増やし、日本社会を良くしていこうと思っています。
人生の中での仕事が占める時間はとても長い。
その時間、誰かの正解のために生きるなんて間違っている。
自分の正解を人生の早い段階で見つけ、自分の人生を歩んでいこう。
最後に
私がとても影響を受けている、2つのスピーチをご紹介させてください。
ここまで自分の意思(正解)を強く信じていらっしゃる人は素敵だなと、心から感じており、私も同じように自身の正解に向けて人生を没頭したいと思わせてくれる動画です。
スティーブ・ジョブズ 「自分が好きなことを見つける」
豊田章男 「自分だけのドーナツ」