オヤジと会話してますか?
私のオヤジは、昭和15年生まれの84才。現在は私の母と、3つくらいの畑を耕す農家をしています。
オヤジは富山県の公務員の7人兄弟の3男坊として生まれ、苦学して地元の国立大学を出ました。その後名古屋の老舗科学系企業に入社し部長になった後、新興企業の役員となりました。恵まれたサラリーマン生活を送れたと思います。
70才頃に引退してからは、母の農業を手伝うようになりました。ただ昔会社の重役だったクセが抜けず、自分の意に沿わないことがあると大声を出すことが多かったです。
ある日オヤジが、自分の意見を私たちに話し始めました。その意見は違うんじゃないかと私が話すと、オヤジは激昂して大声を上げました。
「お前には財産は渡さん。ぜんぶ妹にやる!」
そう言い放ったのです。
「そんなもんいらんわ(名古屋弁)。もうこっちは来ないからな!」と私が言うと、
「あぁ、もう来るなよ!」と大声大会が始まりました。
私はファイナンシャルプランナー(FP)ですので、相続問題の相談を受ける時もあります。そこでよく問題になるのは、自分の財産がはっきりしないことです。ご自身が投資したものや、かけた保険等は調べればわかるのですが、ご両親からいくら相続するかが分からない人が多いのです。特に私たち50代の親世代は、うちのオヤジと似たり寄ったりの頑固者ですからね。
実はFPの資格を取ったのは、このオヤジとのケンカが発端なのです。オヤジに負けてられないという気持ちから、勉強を始めました。当時営業マンだったので仕事にも役立ち、2年くらいで合格しました。
FPとして知識を持った後は、オヤジの話しを落ち着いて聞けるようになりました。土地の活用方法や所有財産の節税策を一緒に考えたりするようになりました。
相続財産が実家の土地だけだから大したことないと思ったら、兄弟に数百万単位の現金を渡すハメになったという話はよく聞きます。オヤジとは、ちゃんと話ができる仲にしておきたいですね。
仲を取り戻すための作戦は、コーチングの力が使えますよ。
コーチをお探しでしたら、私もやってます♪
https://www.ginza-coach.com/coaches/view.cgi?username=2409NY4599