京都は、居させてもらう街。
私は大学生の時から30才くらいまで、京都に住んでいました。京都の大学に一浪の末合格したので、実家から出ることになったからです。
私が一浪してまで受験勉強をしたのは、愛知県の実家を出たかったからです。実家は、田舎の兼業農家でした。長男だった私は、将来実家に住んで農業をするよう言われ続けていました。
それがイヤで、とにかく飛び出したかったのです。
私は、実家を出られるなら何でも良かったのです。ただ幼い頃から「村の神童」と言われていたプライドと、同様な理由で親からの期待があったので、名の通った大学にでも受からないと出られない気がしていました。
一浪して何とか同志社大学の文学部に合格し、京都に行くことになりました。文学部が入りやすかったからです。今から考えたら、会社に就職するつもりなら他の選択肢もあったかもしれません。
私の入学当時は、2年生までが奈良県に近い校舎で、その後京都市中心部の校舎に通いました。そこで、初めて都会の、京都の方たちと接することになったのです。
京都市内には8万人くらいの大学生が住んでいます。人口の6%くらいが大学生です。名古屋市も大阪市も8万人くらいですが、京都は狭いミヤコの中心部に固まって暮らす街です。そんな京都市内の学生の密集度は、かなり高いです。そのため、観光産業に次ぐのは、学生産業かというくらい、彼ら目当ての商売が盛んです。
学生相手の商売は、私がよくお相手する富裕層の方々との仕方とは違います。お金がない方から、お金をいただく商売なのです。
私が住んでいた界隈は、京都大学と同志社大学の学生が集まる街でした。難しそうなことを話しながら、デカ盛りの定食を食べる学生でいっぱいでした。
その界隈で店を繁盛させるためには、
①安くて大盛りのメシがある評判を広める。
②家族的な雰囲気作りをして、毎日来させる。
③ニッチな芸術や文化を好きな人向けのチラシを貼って居心地の良さをアピールする。
④店の一角で学生に弾き語りライブなどをさせ、友達を集めさせる。
等が考えられます。
もうけ度外視のイメージで、ちゃんともうけることが大事です。
京都でアパートを借りる時は、礼金と敷金を払います。敷金は「きれいに返してくれたら、お返ししますから」と大家さんに言われます。ただ私の場合は、壁紙を張り替えるからと言われ、ほとんどど返してもらえないこともありました。
大家さんからも、もうけられました。
京都の老舗の店の奥さんが、
「ウチとこは、まだ3代目ですから、新参もんです」と言うと、イケズな京都人の例えで聞くことがあります。
ただ、1000年以上の戦乱の世をくぐり抜けてきた生粋の「京都人」からしたら、新参もんですよね。京都でレストラン経営をしているコーチの仲間は、25年土地を借りているそうですが、売ってくれる気配も無いそうです。私みたいな10年住んだくらいの人間は、住まわせていただけるだけでも感謝しなければなりませんね。
そう言いながら、私はいつかビジネスで取り返せないか考えています。
私も、京都でいろいろ「勉強」させてもらいましたからね…。
FPやライフコーチをお探しでしたら、私もやってますよ♪
https://www.ginza-coach.com/coaches/view.cgi?username=2409NY4599