熊本で見つけた「異空間」
JR熊本駅と、下通や桜町バスターミナルといった熊本中心部の中間くらい。市電の河原町電停のそばに、古びた商店街がある。
多くの店がシャッターを下ろし、細い通りを歩く人の姿はない。
天井から吊るされた蛍光灯はなんだか心もとなく、廃墟のようですらある。
ほこりか土のにおいか、東南アジアの路地裏と同じにおいがして、少し懐かしかった。
少し進むと、女性たちが熊本弁で談笑する声が聞こえてきた。ここは決して廃墟なんかではない。
ここは「河原町繊維問屋街」。
昭和時代には文字通り繊維問