#1「運ゲー」との付き合い方
はいずるといいます。
普段は趣味でケモノ絵(基本的にNSFWの一般に見ないほうがいいもの)を描いているものです。万が一noteから来られた方はXには飛ばないことをおすすめします。
noteではなんか思ったことをとりとめなく書き残して頭の整理をしようかなーと思っています。日記の亜種みたいな感じです。それを踏まえてお好きな方は続きをどうぞ。
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僕はゲームが好きで暇な時は大体ゲームして過ごしています。ジャンルは主にFPSかカードゲーム。タイトルでいうと『VALORANT』『DEADLOCK』『HEARTHSTONE』、例外で『ゼンレスゾーンゼロ』をやってます。それなりに時間を費やしていますが、どれもそんなに上手くはないです。
最近『HEARTHSTONE』の新弾パックがリリースされ、ほぼ無課金で遊んでいるコピーデッカーの僕も安めのデッキを作って遊んでいます。エンジョイ勢ながら、新しいシステムに触れて新しいデッキを使っている時は新鮮な楽しさを覚えています。そしてプレイする度、だいたい同じ感想を覚えて終わります。
「これ運ゲーじゃねえか!」と。
「お前負けたからって運ゲー呼ばわりしてゲーマーとして恥ずかしくないのか?」とか「運ゲーっていうけどカードゲームにはプレイングってものがあって~」とか言いたい方もいらっしゃるでしょう。でも待ってください。僕は運ゲーという言葉を使いますが別に「すべてが運の要素でしかないくだらないゲーム」だと思って使っているわけではないんです。少しだけ話を聞いて下さい。
◯ 運ゲーは運ゲーじゃない?
僕が運ゲーという言葉を使うゲームは以下のゲーム性を持っているものです。
「プレイヤーができることは勝率を高めることのみ」「最終的にランダム要素によって勝敗が決まる」という二要素のうち後者の割合が高めなもの。
です。なげえわ!と思われた方、すみません。どういうことなの…という方に説明します。
上記に当てはまるゲームとしては麻雀やポーカー、各種TCGが主に該当するかなと考えてます。まずは麻雀を思い浮かべて見てください。麻雀を知らない方はすみません。
麻雀でプレイヤーができることは基本「手配から一枚牌を選んで捨てる」ことのみです(一応鳴きとかもあるけど)。ここで求められるプレイスキルとして牌効率という考え方があります。ざっくりいうと自分がアガれる確率を高める、ということです。加えて麻雀には相手のアガリ牌を捨てないことも大事になってきます。放銃率を下げる、なんて言い方をします。
麻雀においてプレイヤーができることは「アガれる確率を高めつつ、放銃率を下げる」=「勝率を上げる」ことに終始します。じゃあ勝率上げたら全部勝つの?といったらそうではないですよね。「この局のアガリ率を計算したら90%でした!」というシチュエーションでも、自分のアガリ牌を掴めなかったり相手が出さなかったら得点にはならないです。ここがランダム要素になります。
プレイヤースキルによって上げた勝率をプレイヤー同士でぶつけ合って、最終的にランダム要素で選ばれたら勝ちになる。これを「運ゲー」と呼んでいるのです。
ポーカーやカードゲームにおいても同様に捉える事ができます。
ポーカーなら配られたハンドから手役の強さで勝つか、相手を降ろして勝つかを選択、ベット額の選定、相手のベット額から勝率を計算してプレイングを選択する…など多様な思考過程を踏んだうえで、カードの引きというランダム要素が介入してくるというゲーム性になっています。
カードゲームではゲーム前から、デッキの構築、現環境の流行を読む、といった知識要素を求められ、インゲームでは正しいプレイを正確に行う、相手のリソースに対して適度なリソースを吐く、といったプレイスキルを経た上、強いカードを必要なターンで手札に引けているか、相手の強い動きに対するカウンターカードを手札に引けているか、などのランダム要素が最終的に関わってきます。
これらのゲーム性が根幹にあることが前提で、システム、スキルとランダム要素のバランスによってそのゲームの遊び味が決まってくるのだと考えています。
こういう説明を一言で言える言葉を僕が知らないので仕方なしって感じで「運ゲー」といっています。聞こえは悪いかもしれないけどまあ間違ってはないし公に使ってもないし、で使っています。
◯ じゃあ全部運ゲーなんじゃない?
ここまでの話を受けてこう思う方もいるかもしれません。
「じゃあ全部運ゲーなんじゃないの?」と。
その言葉、めっちゃわかります。実際僕も突き詰めたらそうなんじゃないのかなと思ってます。
例えば僕が遊んでる『VALORANT』。これはFPS、シューティングゲームで、基本的なプレイには再現性があり、運の介入しないプレイスキル(ストッピングやらリコイルやらエイムやら)が主体となっているゲーム性です。
こんなん運ゲーじゃないじゃん!と思う方多いと思いますが、考え方によっては運ゲーになるのかもしれません。
まず銃は全ての弾が狙っている画面の真ん中に正確に飛ぶわけではないです。「リコイル」という銃を撃ち続けると反動によって弾がランダムに散らばる仕組みがあります。おそらくほぼ全てのFPSに。
基本散らばっている弾が相手に当たることはないんですが、弾がどっかに飛ぶってことは当たる確率が0という訳ではないのです。そういうキルはプロシーンだろうが起こります。むむ、これは運ゲーか…?
ゲーム中によく聞く「読み合い」という言葉。一見プレイヤー同士の真剣勝負、運の要素なんてないように聞こえますが、単純に主観で考えるとどうでしょう。この遮蔽物から相手が左回りでくるか、右回りでくるか、動かずにいるのか。何の手がかりもなければこれって運じゃないですか?
「タイミングが悪かった」「噛み合わなかった」という言葉も、プレイスキルがどうこういう問題ではないですよね。こちらの動きと相手の動きが噛み合って勝つ負けるなんて、運としかいいようがない!かなり運ゲー度が高まってきた!
更に言えば、ランクマッチというゲームモードが大抵のPvPゲームに搭載されていますが、勝ちやすい相手とマッチングすれば勝てるし、勝ちにくい味方がマッチングしたら勝てない、といえます。マッチングなんてプレイヤーが介入できない最たるもの。運の要素でしかない!こんなん運ゲーや!
…と、言おうと思えばいくらだって言えます。相手の思考や選択の噛み合いを運と位置づけるなら、将棋やオセロだって運ゲーです。でも、「全てのゲームは運ゲーだったんだ!」となるのは流石に雑すぎると思うんですよね。別に僕は実際にFPSを運ゲーと思ってやってないですし。自分はeスポーツのプロシーンを見るのが好きなので、プロがガチンコでやってることを全て「はいはい運ゲー運ゲー」みたいに扱ってしまうことは避けたいです。
そのために、「二要素のうち後者の割合が高めなもの」という文言を入れているわけですが…。ただ、運ゲーと運ゲーじゃないゲームの線引がどこなのかを説明できないのも事実なんですよね。そしてその線引が自分の中で確定することはないんだろうなとも思ってます。結局自分が主観的に、直感的に運ゲーだと思ったものが運ゲーになる。それに過ぎないのかも。
◯ 運ゲーとの付き合い方
そんな感じでつらつら書いてきましたが、運ゲーは好きです。僕は普通に。運ってなんだかんだ面白く思っているんでしょうね。
まあそりゃ、「そんなんスキルとかじゃなくて運やないか~!」みたいな負け方するとなんでこんなことに時間を割いてしまったんだろうみたいな気持ちになったりします。結局またやっちゃうんだけど。
ゲームってジャンルごとのプレイ適正があるものだと思いますが、運ゲーには運ゲーの適正があるんだと思うんですよね。主に運という理不尽に身を焼かれずに飲む下す適正が。それがない中で、なんとなく勝ちたいでふらっと遊んで運で勝てなくてキレてるの絶対健康に悪いよね。運ゲーは身を滅ぼす。これも一種の中毒なのかも。付かず離れずで適切な量の運ゲーをするのがいいんだろうなと考えてます。
どれだけのストレスに対しても折れず荒まずに楽しんで遊び通せる人たちがそのゲームの上に行くのだろうなと思います。僕はプロ麻雀プレイヤーやプロポーカープレイヤーの皆様を心から尊敬しています。
最後になりますが、早くクエーサーとかいう大馬鹿カードをゲームから抹消してください。あとプリーストも嫌いだから消してください。