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「人に話さずにはいられない!」経営者向けAIニュース3選 | 2024年4月1〜7日
今週はChatGPTを開発したOpenAIに大きな動きがありました。
生成AIを牽引する大企業の動きをしっかりチェックしていきましょう!
ChatGPT開発元のOpenAIが日本上陸
ChatGPTを開発した米OpenAIが、4月中に日本にアジア初の拠点を設立し、事業活動を開始する。
日本拠点では、法人向けの独自サービスを提供するとともに、生成AIの適切な利用に向けたルール作りにも参画する方針だ。
OpenAIは2022年のChatGPT公開以降、世界的な生成AIブームを牽引してきたが、偽情報の拡散など負の側面も顕在化している。
日本での拠点開設により、日本企業へのサポート強化や人材採用を進めるとともに、生成AIをめぐる制度づくりの議論にも関与していく見通しだ。
OpenAIは2022年にChatGPTを公開し、生成AIブームを牽引してきた。
オープンAIは2022年にチャットGPTを公開し、世界的な生成AIブームの火付け役となった。
日本拠点では法人向けサービスを提供し、ルール作りにも参画する。
オープンAIは4月中に東京都内で拠点を立ち上げ、顧客サポートも含め独自の法人向けサービス提供に乗り出すとみられる。
生成AIの普及に伴い、偽情報の拡散など負の側面も目立つようになった。各国・地域で適切な利用やリスクの抑制に向けたルールづくりが進んでいる。オープンAIは都内に開設する拠点を通じて、日本の制度づくりに向けた議論に参加する。
アカウント不要でChatGPTを即時利用可能に
OpenAIは、アカウント登録なしでChatGPTを利用できる新機能を発表した。これにより、AIの恩恵を体験したい人は、誰でも簡単にChatGPTを使い始められるようになる。
OpenAIは、AIをあらゆる人にアクセス可能にすることを目指し、この機能を段階的に展開していく。ユーザーが入力した内容はモデルの改善に活用される可能性があるが、設定で無効化することも可能だ。
今回の更新では、コンテンツの安全性強化のために、特定カテゴリーのプロンプトや生成をブロックする機能も追加された。一方、アカウント登録には、チャット履歴の保存・共有やボイス会話、カスタム命令など、追加機能のメリットがある。
ChatGPTは世界中で多くの人に利用されている。
More than 100 million people across 185 countries use ChatGPT weekly to learn something new, find creative inspiration, and get answers to their questions.
(ChatGPTは、新しいことを学んだり、創造的なインスピレーションを得たり、疑問への答えを見つけたりするために、185カ国以上の1億人以上が毎週利用している)
OpenAIはAIを誰もがアクセスできるようにすることを目指している。
We're rolling this out gradually, with the aim to make AI accessible to anyone curious about its capabilities.
(私たちはこの機能を段階的に展開し、AIの能力に興味を持つ全ての人がアクセスできるようにすることを目指しています)
ユーザーの入力内容はモデルの改善に活用される可能性がある。
We may use what you provide to ChatGPT to improve our models for everyone.
(ChatGPTに提供された内容は、全てのユーザーのためにモデルを改善するために使用される可能性があります)
ChatGPTの画像生成で「部分修正」機能が追加!より柔軟な画像編集が可能に
OpenAIは、ChatGPTにDALL-Eで生成した画像の一部を再生成できる新機能を追加した。
これにより、ユーザーは生成された画像の特定の領域を選択し、プロンプトを入力することで、その部分のみを変更することができる。例えば、猫の画像の顔だけを犬に置き換えるといったことが可能だ。
この機能により、ユーザーはより自分のイメージに近い画像を作成できるようになる。
新機能はWebブラウザーとiOS/Androidアプリの両方で利用可能。
「ChatGPT」には画像生成AIモデル「DALL-E」を使った画像生成機能が備わっている。今回のアップデートで、「DALL-E」が生成した画像の一部を選択し、再生成が可能になった。
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【筆者のひとり言】
いよいよOpenAIが日本に乗り込んでくる。
もともと、OpenAIは日本に対して強い関心を抱いており、昨年6月にサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が来日した際、日本での拠点開設に向けて準備中だと話していた。
約1年越しの実現というわけだ。
その1年間で、OpenAIはChatGPTにおいて様々なアップデートを行ってきた。
Web検索に対応することで、一定時期までの知識しかないという弱点を克服し
Code interpreter(現:Advanced Data Analysis)によってプログラミング言語による処理が可能になり
GPT-4Vいう「目」を手に入れることによる画像解析と、DALL-E 3という画像生成AIを搭載することで画像を作ることができるようになり
GPTsというなにかに特化した「専用ChatGPT」を簡単に作ることができるようになる、など…
他にも細かなアップデートをほぼ1ヶ月ごとに行い、その性能を高めてきていた。
2024年4月にはまたアップデートを行い、ChatGPT上で生成した画像の一部を修正することができるようになった。
これにより「ここだけちょっと違うんだよな~」という微妙な画像を、Photoshopなどの他の加工ソフトで修正する必要がなくなった。
さらに驚きのアップデートとして、会員登録無しでChatGPTが利用可能になった。
ChatGPTのサイトにアクセスすれば、すぐにChatGPTを使用することができる。
![](https://assets.st-note.com/img/1712492033809-zhUMa2o1kN.png?width=1200)
やりとりの履歴が残らないなど、一部の機能に制限はあれども、今まで会員登録で躓いていた人や、なんとなく使うのをためらっていた人たちにとって、気軽に試す事ができるようになった。
それはさながら、検索エンジン(GoogleやYahoo! JAPAN、Microsoft Bingなど)のようだ。
その検索エンジンにも生成AIが活用されて始めている。
Microsoft BingにはCopilotという生成AIが搭載されており、Copilotに質問すれば、検索結果を元に回答してくれる。
GoogleにはGeminiという生成AIが搭載され、同様に検索結果を元に、質問に対する文章を生成してくれる。
さらには「Arc Search」というアプリは、検索ワードを入力すると、検索結果からその都度、解説ページを作成してくれる。
今までの検索は、自分でキーワードを考えて、検索結果から自分の求めている情報が書かれているであろう記事にアクセスし、そこになければ検索結果に戻って、また違う記事にアクセスし…と、求めている情報を手に入れるために、時間が必要だった。
しかし、これからの検索はAIがやってくれて、さらに毎回自分の検索にあった解説ページを作ってくれるのだ。
ここからさらにパーソナライズされていくとすれば、自分好みのテイストに文章を変えてくれたり、理解度に合わせた文章にしてくれたり、さらにはイラストや図解を勝手に作って説明してくれるようになるだろう。
そしてOpenAIはそこも狙っていると、筆者は考える。今回のChatGPTを会員登録無しでも開放したのは、その第1歩ではないだろうか。
生成AIに関しては、そのインパクトからひずみも生まれてきているが、OpenAIの日本法人ができるにあたって、日本におけるルール作りも加速していくだろう。
日本が先んじてそのルールを確立し、生成AIを活用する土台を作ることで、国際社会への競争力を、今一度取り戻すことができるのではないだろうか。