ラピスラズリの色幅の秘密
ラピスラズリは12月の誕生石の一つで
鉱物絵の具としても使われ、
一石ずつ色味が違う個体差があるのが魅力です。
なぜ、色幅があるかというと様々な鉱物が混ざり合っている石だからです。
まず青色を作っている4種類の主成分
・ラズライト(和名:金青石)
(Na, Ca)₈(AlSiO₄)₆(SO₄, S, Cl)₂
・ソーダライト(和名:方ソーダ石)
Na 8(Al 6Si 6O 24)Cl 2
・アウィン(和名:藍方石)
(Na,Ca)4-8Al6Si6(O,S)24(SO4,Cl)1-2
・ノーゼライト(和名: 黝方石 ゆうほうせき)
Na8Al6Si6O24(SO4) H2O
で出来ています。
さらに
白い色味は
カルサイト(方解石)
キラキラと金のように光る
パイライト(黄鉄鉱)も含まれているものが多いです。
また、個体差がありますが
ジルコン、アパタイト、フェルドスパー、スキャポライトが入り混じるものもあります。
石の中で
ラズライトやノーゼライトが多いと青味が強くなり
カルサイトやフェルドスパーが多く含まれるとくすんだ(または濁った)色味になります。
主成分の化学式が他の鉱物に比べると長いものが多いのですが、Caが含まれているので「酸」、汗には注意が必要です。
その他、取り扱いの上で高温や直射日光にも注意が必要です。