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ヘアカラーの種類1(アルカリカラー)

ヘアカラーの種類について。


美容室では、現在大きく分けて3種類のカラー剤が使用されています。

①ニ浴式染毛剤
 1剤2剤に分かれているもの
 例)ブリーチ、アルカリカラー

②直接染料
 1剤2剤に分かれてなく、基本的に髪の毛の表面に付着し発色するもの
 例)マニキュア

③植物系染料
 植物由来の染料
 例)ヘナ

以上の3種類に分かれます。

①ニ浴式染毛剤の種類
〇ブリーチ(脱染脱色剤)
  基本的に元々人が持つメラニン色素とカラーで入れた染料の両方を壊す働きがあるが、実際はメラニン色素を壊す働きがメインになっている。

〇脱染剤
  基本的にカラーで入れた染料を落とす物であるが、ダメージや抜け具合の関係上あまり使われていない。

〇アルカリカラー
  通常ヘアカラーといった場合これを指すことが多いがこの中にも分類があり、分け方も様々な分け方がある。

ここからはアルカリカラーの分類についての説明になります。

アルカリカラーの種類について

分け方その1 おしゃれ染め・白髪染め

カラーチェンジを前提としているかいないか
 →カラーチェンジを前提としているおしゃれ染めに対しカラーチェンジを前提としない白髪染めに分かれる。

①おしゃれ染め
〇カラーチェンジを前提としてるので、褪色する
〇但し、濃すぎる染料を使ったときや補色の関係で色が残ったりする。(残留色素などといわれる物)これに関しては別の記事で説明を入れる予定

②白髪染め
〇カラーチェンジを前提としない。
〇カラーチェンジを前提としない為褪色が遅く、白髪の部分の色素が薄く抜けてくるが完全には抜けない。
〇また、昨今の白髪染めは白髪ぼかしなどの影響もあり発色に力を入れているものも多く、白髪染めとおしゃれ染めの両方が1本にまとまっているイメージで白髪染めに該当する部分の色素は完全には褪色しないが、おしゃれ染めに該当する部分の色素は基本的には完全に退色する。
〇色味部分に関して、白い毛にも染めることが前提なので、おしゃれ染めの色味と若干違うものがある。
例)アッシュ 
  〇おしゃれ染めだとブルー
   →地毛のオレンジのメラニン色素と合わさってグレー(アッシュ)になる
  〇白髪染めだとグレー
   →白い毛に色が入った場合色素がそのままの色で出てくるため地毛のメラニン色素が考慮されていない。

分け方その2 

リフト力(髪の毛を明るくする力)が有るか無い(弱い)か

①リフト力があるカラー剤
〇明るくする必要があるときに使うカラー剤
〇リフト力がある分ダメージの原因になる。

②リフト力が無い(弱い)カラー剤
〇『微アルカリ』とも呼ばれるタイプのカラー剤
〇リフト力が必要ない時(トーンダウン等、すでに明るい毛)に使うカラー剤
〇リフト力が無い分ダメージが少なくトリートメント効果が高い

分け方その3 補色が入っているかいないか

①補色が入っているカラー剤
〇お客様の髪質や持っている色素に左右されにくく安定している。
〇補色が入っている分色が濁りやすい。

②補色が入っていないカラー剤
〇お客様の髪質や持っている色素に左右されやすい。
例)赤系のカラー剤で染めたらオレンジになった。等
〇補色が入っていない為濁りにくくクリアに発色しやすい。

補色に関しては別途まとめる予定です。

分け方その4 高彩度のカラーが得意なカラー剤

これまでの分け方とは違った分類になるカラー剤で高彩度のカラーをご希望されるお客様向けのカラー剤で、従来型のカラー剤より明るくする必要があり、色素量もそれなりに担保しないといけない為、メーカーさんが色々と工夫しているカラー剤で、大きく分けて2種類の方向性に分けられます。

①メーカーごとに工夫してカラー剤のパワーを上げているタイプ
高彩度なカラーを作る際に従来型のカラー剤より明るくして、よりたくさんの色素を髪に入れる必要がある為、メーカーごとにパワーを上げる工夫をしている。

②フェオメラニンを壊すことに特化させたタイプ
日本人の髪の赤味の原因となり、壊しにくい『フェオメラニン』を壊すことに特化したタイプのカラー剤 

高彩度なカラーに関しては別途まとめる予定です。

以上がアルカリカラーの分類になります。
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