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「お酒を飲むと薄毛になる」はホント?毛髪診断士に聞いてみた
お酒と薄毛の関係についてと対策をご紹介
「お酒はハゲるから我慢してる」
「うちのお父さんはお酒ばっかり飲んでるから髪が薄いんだ」
お酒と薄毛の関係について聞いた事はあるけど、
実際はどうか分からない方は多いと思います。
そこで今回は、お酒と薄毛の関係に加えて
薄毛にならない対策を毛髪診断士の方に聞いてみました。
飲酒は薄毛の原因になる?
Q:「お酒を飲むと薄毛の原因になってしまいますか?」
飲酒が薄毛の直接的な原因にはならないのですが、
薄毛になる原因を引き起こす事があります。
飲酒において注意すべき点は、睡眠の質とお酒のつまみです。
それさえ間違えなえれば、大きな問題にはならないと思いますよ。
睡眠の質と髪への影響
Q:「飲酒による睡眠の質と、薄毛の関係について教えてください」
「お酒を飲むと眠くなる」という方もいるかと思います。
これはアルコールに含まれる入眠作用によるもので、
睡眠に入る時間を短くする効果があります。
適量なら全く問題ないのですが、過度にアルコールを摂取すると
尿意でトイレに行く回数が増えたり、
睡眠中に突然目が覚める「中途覚醒」という現象が起きたりと、
とにかく熟睡ができなくなります。
髪の毛は寝ている間に最も成長するため、
この熟睡ができていないという状況が
髪の毛にとって天敵と言っていいでしょう。
Q:「眠るまでお酒を飲んで、中途覚醒しない人はどうなんでしょうか?」
睡眠という面では解決しているように見えますが、
髪に必要な栄養素が上手く生成されなくなってしまうので
おすすめしません。
アルコールが髪に必要なタンパク質の合成を妨げる
髪の毛の主な構成要素はご存じですか?
約80%がタンパク質(アミノ酸)で出来ています。
なので髪の生成において、タンパク質は欠かせない栄養素と言えます。
Q:「肉・魚・豆などに多く入っている栄養素ですね。」
タンパク質は、小腸で一度アミノ酸に分解吸収されてから
肝臓に運ばれて、再び体が利用しやすいように
肝臓がタンパク質に合成して血液中に放出する事で
全身に届けられるのですが、
お酒から摂取したアルコールも肝臓で分解するので
タンパク質の分解を妨げてしまいます。
Q:「タンパク質もアルコールの分解もしないといけなくなるから
効率が悪くなってしまうという事ですね…」
そうなんです。アルコールを分解するときに生まれる
アセトアルデヒドという有害物質があるのですが、
この物質を分解代謝するために多く消費されてしまうのが
アミノ酸なんです。
Q:「タンパク質のもとになるはずだった栄養素が、有害物質の分解に消費されてしますのですね…」
たまに飲みすぎるくらいなら、髪の毛には影響ないのですが
毎日大量にお酒を飲むと、タンパク質不足になって薄毛になる可能性がありますね。
お酒のつまみが薄毛の原因になる?
Q:「お酒のつまみで気を付けた方がいいものはありますか?私は唐揚げと餃子とラーメンが好きなんですが…」
唐揚げに餃子に、ラーメン…
お酒のつまみは本当においしいですよね。
ですが、このおつまみこそ要注意なんです。
脂っこいおつまみには
糖質や脂質、塩分が多く含まれていて
頭皮の皮脂分泌を促進させてしまいます。
頭皮の皮脂分が促進されて、脂っぽい頭皮環境になると
雑菌が繁殖しやすく、頭皮の匂いの原因になったり
脂漏性皮膚炎などから脱毛に繋がる可能性があります。
脂っこいものは美味しくてお酒が進みますが
食べ過ぎには注意してください。
1日に摂取する脂質の適正量は
男性が60~70g、女性が50~55gと言われています。
お酒の摂取量の目安は?
Q:「1日に摂取していいお酒の量を教えてください」
個人差がありますが、一般的にアルコール適量の目安としては
エチルアルコールとして25g程度と言われています。
なので、お酒の種類で言えばこんな感じですね。
・ビール 中瓶1本(500mℓ)
・日本酒 1合(180mℓ)
・ウイスキー ダブルで1杯(60mℓ)
・ワイン 1.5~2杯(200mℓ)
ちなみに、1日に摂取する脂質の適正量は
男性が60~70g、女性が50~55gと言われています。
上手に付き合いながら、美味しいお酒を楽しんでくださいね。
今回は、毛髪診断士の方にいろいろと教えていただきました。
ありがとうございました!