米と米麹と米糠のお酒を飲んでみた!─#日本酒のできごと(2023/12/18-12/31)
「日本酒のできごと」は、日本酒にまつわるニュースや動向を週1でまとめたマガジンです。ごはん同盟のシライジュンイチ(@hair5mm)が、毎週月曜に更新しています。
のはずですが、年末年始が宴会続きでもう1月も半ば。。。あらためて、年末の気分でお読みくださいm(_ _)m
今週飲んだお酒、というか2023年最後に飲んだお酒は、岩手県・とおの屋要の「田の喜怒哀楽」。米と米麹に加えて、お米の外皮である米糠を使い、もろみで150日、ワイン樽でさらに1年の発酵を重ねた規格外のお酒。ちょっと奮発してみたけれど、買ってよかった!
「酒蔵」のできごと
・ニセコ町の酒米を使用した日本酒「ニセコ蝦夷富士」新発売
「八海山」の八海醸造が、北海道ニセコ町で栽培された酒造好適米「彗星」を100%使用した日本酒を北海道限定で発売。八海醸造がウイスキー蒸溜所を開設したご縁から北海道ニセコ町の依頼をもとに企画されたとか。
・ベイシア、永井酒造と共同開発した日本酒を発売
最近では阿武の鶴酒造とオオゼキの事例もあったけれど、酒蔵と流通と組んで日本酒を共同開発する事例が増えてるのかもね。
・生成AIと醸造微生物の研究成果を組み合わせることで実現する「スマート醸造」津南醸造で持続可能な醸造システムとして運用開始。
生成AIが微生物の動きや品質管理のデータを分析し、より効率的で環境に優しい酒造りを実現するためのフィードバックを行うようで、酒蔵のDXの取り組みとしては、頭ふたつぐらい抜きん出ている印象。これが他の酒蔵にどのような影響を与えるのかも気になる。
・TANIGAKI の山椒レモネード・レモンサワーの粕をお米と一緒に発酵させてつくった “お燗を楽しむお酒”「TANIGAKIのおかん」。haccobaより12月26日発売。
クラフトサケ文脈でお酒を温めて飲む話題はあまり聞かなかったけれど、実際やってみると、とんでもなくおいしかったりする。おすすめ。
・「e-dash Carbon Offset」を活用し、山形の老舗酒蔵が日本酒造りにおけるカーボンニュートラル化を達成
山形県・小嶋総本店が、日本酒製造での二酸化炭素排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を達成。酒造りは米を蒸したりタンクを冷やしたりと、熱エネルギーに密接に関わりある仕事だから、いかに環境に配慮して酒造りを続けていけるかは、これからの課題となりそう。
「国内」のできごと
・一年間の無病息災を願うお屠蘇2024年の新年は「味醂ベースのオーセンティックなお屠蘇(常温)」と「颯茶と貴醸酒をベースにカルダモンを加えたネオお屠蘇(燗)」
微発酵茶と貴醸酒をベースにカルダモンを加えたネオお屠蘇!お正月だけでなく、1年を通しても楽しんでみたい。
・飲みの席でのお酒トラブルを未然に回避!OSACARE「お酒の遺伝子検査」企業向けサービスの導入を開始
自分のアルコール分解能力をあらかじめ知っておくことは、令和の大人のたしなみ。
・仙台駅一階に『SENDAI STATION BREWERY Fermenteria』開業:新たな発酵文化のハブ誕生(2024年春)
JR仙台駅に2024年春開業する「ENDAI STATION BREWERY Fermenteria」。自家醸造を拡張するというアプローチで、30個の小さな透明タンクが壁一面に並べて日本最小規模の酒蔵を実現するのだとか。
「海外」のできごと
・日本酒市場が拡大する台湾で静岡県の地酒をPR 国際酒類プロモーションに初出展
“掛川市のお茶生産者が商品化した、緑茶を使ってシャンパンのように泡立つ酒「ちゃんぱん」”。←ナニソレ気になる!
・日本酒造組合中央会は10月31日、ラテン・アメリカで初となる「日本酒マスタークラス」をエクアドルで実施。
南米にも日本酒の広がりが!
#編集後記
おすすめの日本酒を挙げるのは難易度高めのミッションなんですが、独断と偏見で、CREA WEBであったかいお酒 をレコメンしています。燗酒がおいしい季節ですねー
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