旅をしなければ飲めない酒がある ─ #日本酒のできごと (2023/11/20-11/26)
「日本酒のできごと」は、日本酒にまつわるニュースや動向を週1でまとめたマガジンです。ごはん同盟のシライジュンイチ(@hair5mm)が、毎週月曜に更新しています。
「酒蔵」のできごと
・「作業×バー」? SAKE文化の継承と挑戦を掲げる気鋭の杉の森酒造が展開する「sagyobar」の開発ストーリー
旅の目的地に酒蔵を設定することが多いのだけれど、次は奈良井宿もよいなぁ。
・【STORY動画】老舗酒蔵が挑む「尾瀬の環境保全」と「女性のエンパワーメント」とは
「水芭蕉」を醸す群馬県・永井酒造は、尾瀬の水芭蕉再生のために売上の一部を寄付しているのだとか!
・【寺田本家×ぷくぷく醸造】ぷくぷく醸造 設立1周年を記念し、業界初の酵母無添加 ホップサケ(Hopped Sake)をリリース!室町時代の日本酒"菩提?"×ビールの技法"ドライホップ"により醸造。
ぷくぷく醸造の最新作は、千葉県・寺田本家とのコラボ商品。酵母無添加で、グレープフルーツのような強いビター感が気になる!
・誤算で生まれた日本酒が薔薇色に。ワイナリーのオーク樽で熟成した、仁井田本家×発酵デパートメントのオリジナル日本酒「にいだのごさん オーク樽熟成」発売。
仁井田本家の誤算から生まれた、酸度5の甘酸っぱい日本酒「にいだのごさん」を、ココ・ファーム・ワイナリーのオーク樽で熟成するとか、ナニソレ楽しいじゃん。
・愛知県岡崎市の老舗酒造「丸石醸造」が新しい日本酒銘柄「二兎」を生み出した理由
「二兎」においしい甘みと酸味がのってるのは、岡崎発祥の八丁味噌を使った料理に合わせることを意識しているからだそう。
「国内」のできごと
・日本酒の産地名、ブランド化進む
日本酒の地理的表示(GI)保護制度の指定は、現在14か所。原料米以外に米麹や酵母まで地域産に限定する事例も増えているけれど、あまり縛りをきつくしないほうがよいんじゃないかとも思う。
・日本酒の新しい楽しみ デザートにも合わせたい熟成酒
長期熟成までいかなくとも、搾ってから半年~1年間ぐらい貯蔵した日本酒のおいしさに目覚める人がもっと増えてほしい。
・お酒も造れる東京の水道水~世界に誇る東京水~
東京都港区芝にある東京港醸造では、酒造りの仕込み水に水道水を使用。東京の水道水は、荒川や利根川水系に由来する中軟水で、水道水の消毒に使われる塩素は発酵過程で抜けるので品質に影響しないのだとか。
・夏季醸造の技術で醸された稀有な日本酒「水端(みづはな)1355」ブロックチェーン技術などを活用したトレーサビリティ・サービスを導入
NFCタグを使って日本酒ひとつ一つに固有IDを紐付けし、トレーサビリティを実現。開封検知機能もあって、その日本酒が未開封であることを証明できるのだとか。夏季醸造の技術で醸された日本酒「水端(みづはな)1355」も気になるところ。
・日本酒造りを研究開発でサポート:各県にある工業技術センターってどんなところ?
酒造好適米や酵母の研究開発をしたり、醸造技術の研究や指導をしたり、各都道府県の公設試験研究機関は日本酒の製造について幅広く支えてるんですね。
・旅をしなければ飲めない酒「旅酒」 地域限定で販売
全国47都道府県の老舗酒蔵が製造した日本酒、焼酎、泡盛などを統一ブランド「旅酒」。「旅をしなければ飲めない酒がある」は、良いコンセプト。
「海外」のできごと
・どぶろく最前線⑥ 出会いはSNS。シンガポールのバーが挑むどぶろく普及活動
シンガポールにどぶろく好きが集まるバーがあるとか、胸熱!どぶろくは、新しさと懐かしさが共存する稀有な酒。
・下関市、「ふく・寿司・酒」の商談会をクアラルンプールで開催
フグと日本酒。フグのひれ酒のおいしさが、世界に伝わって欲しい。
#編集後記
先週の酒旅(鳥取~明石~伏見)でのヒトコマ。特急での電車旅は、新幹線とはまた違って、車窓をゆっくりと楽しめるのが良いですね。
酒蔵で買い求めた「辨天娘」を早速開栓。ちろりとおちょこ、マグボトルにいれた熱湯で燗酒を楽しみました🍶
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今回紹介したお酒は、新潟・麒麟山酒造の「麒麟山 伝統辛口」。刺身は冷酒で、ムニエルはお燗で、唐揚げはソーダ割り。お鍋はどれでもお好みで。どんな食事にも合う万能酒です。
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読んでくださってありがとうございます。 おいしいごはん生活を探求すべく、あたらしい食材やお酒を試したいと思います。