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メッセージツールを連絡手段と思っている人に、雑談話をむやみに送ってはいけない理由「デジタルノイズ」

こんにちは。たま~にデジタルコミュニケーションについて考えることを趣味にしている、肩の力を抜いたライターです😊

今日は少し皮肉めいた、でも実は大切なお話をさせてください。

「既読スルー」よりも怖い「送る側の無自覚」

それは「メッセージアプリで気軽に送る雑談」について。

「LINEって便利よね!思いついたらすぐ送れるし」
「そうそう、返信はいつでもいいからストレスフリー!」

うう~ん。本当にそうでしょうか?🤔

実は、この「気軽に送れる」という感覚こそが、
現代のコミュニケーション問題の隠れた主犯なのかもしれません。

あなたの「ちょっとした一言」の真実

想像してみてください。例えば・・・

あなたは特に用事があるわけでもなく、ただなんとな~く
「いい天気だね」「すごい雨だね」「暑いね」「寒いね」・・・
といったメッセージを送ったとします。
送る側はたった3秒で完了。でも、受け取った相手は・・・

  1. 通知を確認する(5秒)

  2. アプリを開く(3秒)

  3. メッセージを読む(2秒)

  4. 返信を考える(10秒)

  5. 返信を打つ(5秒)

合計25秒。あなたの3秒が、相手の25秒を奪ったことになります。

「時間泥棒」の連鎖を考えてみよう

ここでさらに深く考えてみましょう。 実は、この25秒という数字は、最も理想的な状況での計算なのです。

現実にはこんなシチュエーションが発生していることが!?

  1. 仕事や勉強に集中していた相手の「フロー状態」が途切れる

    • 通知一つで失われる集中力の回復に実は約23分かかるという研究結果

    • せっかくの「ゾーン」が台無しになることがある

  2. 「既読」をつけるタイミングの計算

    • 「すぐ既読つけると、返信を期待される?」

    • 「でも放置すると失礼?」

    • こんな無意識の計算を私たちは毎回している

  3. 文脈の解釈に費やす心的エネルギー

    • 「この雑談、単なる暇つぶし?何か言いたいことがある?」

    • 「絵文字が少ないけど、機嫌が悪いのかな?」

    • テキストコミュニケーション特有の「行間読み」という隠れたタスク

  4. マルチタスクによる生産性低下

    • 仕事中のチャット対応は「マルチタスク」ではなく「タスクスイッチング」

    • 脳の処理能力を最大40%も低下させるという研究も

つまり、あなたの「ちょっとした一言」は:

  • 表面的な対応時間:25秒

  • 集中力の回復時間:23分

  • 心理的負担:計測不能

  • 生産性低下:最大40%

単純計算でも、1回のカジュアルな送信が、相手の25分近くの時間に影響を与える可能性があるのです。

ではどうすれば?

結論から言えば、「送る前に3秒考える」
たったそれだけで、コミュニケーションの質は大きく変わります。

具体的には:

  1. この内容は本当に相手に届ける必要があるか?

  2. 今このタイミングで送る必要があるか?

  3. もし自分が受け取る立場だったら、うれしいメッセージか?

この3つのフィルターを通すだけで、不要な「デジタルノイズ」は激減するはずです。

豊かなコミュニケーションのために

便利なツールは、使い方次第で諸刃の剣になります。
メッセージアプリは「いつでも繋がれる」ツールではなく、「必要なときに繋がれる」ツールとして捉え直してみませんか?

そうすれば、送る側も受け取る側も、もっと心地よいコミュニケーションが生まれるはずです。

何気ない日常の中で、誰かの時間を奪っていないか?と
たまには立ち止まって考えてみる。
そんな小さな心遣いが、実は大きな違いを生み出すのかもしれませんね😊

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