この心が叫ぶから
ふと思い出した歌詞の一節に
無性に泣きたくなったところ
きゅっと唇を甘噛して耐えていた
風に乗るように唄う人と感じていたら
私の背中に追い風を当ててくれたような気持ちになって
涙が溢れてしまった
学生たちが
ソロソロと連なって下校している
加熱式タバコの副流煙を
なんとなく肺に溜めるひととき
男女問わず
私より背の高い子どもばかり
「煙がかからないように」
気を遣ったつもりで無意味な仕草
顎を上げて煙を雲へ送った
私のウヤムヤも飛んでいけ
果てのない空の海を
切り裂くように飛んでいく 鴎
私はあなたの追い風になりたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?