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夕餉

怠惰に流されて
掃き溜めにたまる
そんな日常を
壊したくて
米を炊いた

なんで
こんな手順を
疎んでいたのだろう
2分としないうちに
一つ一つの
行程が終わっていく

疎ましいのは
世間の事情ではなく
私の芯のなさ

眠れないことと
起きれないこと

もう少しだけ
時間がほしい
無意味な要望だけど

抗えないものに
意識を向けて
無為を味わう余裕なんて
無いはずなのに

遠くで
風がうねる音を
聴いた

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