あいのありか
存在するのに
誰も在処を知らない
例えばあなたの指先が触れる場所に
私への愛があるのなら
ジクジクと腫れ上がるこの種の先が
今にも泣き出してしまいそうであっても
安心して委ねても良いのかしら
私の内側に咲く花に
熱くキスをしてくれるなら
あなたを疑わずに愛の概念を構築させて
白昼夢を揺蕩う海月のままでいたい
熟れる果実を啄む人
どうか教えて
あなたの「あいのありか」が喜ぶこと
パズルの欠片のように私を愛するから
とうとうあなた無しでは生きられなくなった
この身も心も
あなたが巣食う手中にあるのなら
恍惚の中で眠りたい
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