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光る闇

 眼差しを畏れるようになったのは、いつからだろう。スケールをかざしては静かに佇むあなたを真白のキャンバスに素描するのは、思春期の自慰のような背徳と虚無だから禁忌にしていたというのに。

 愛という自覚。幼気の羽化。崩壊の手触り。

 だのにまだ繋がれて、吐き出した涙を拭うのは唄う声。私を捉える二つの光る闇、どうかお願い食い殺さないで。与えられた命は生きて尽くすから。

どうか。

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