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ある夢で

手紙類を整頓していたら
宛名のない封筒が出てきた

私が購入した覚えもなく
封もされていない

好奇心に駆られて中身を取り出した

二つ折りの淡い菫色のカード
開いてみると「きらきら星」が奏でられた
のどかに響くメロディよろしく
中身も煌びやかに
金色のオーガンジーと虹色のラメは
五芒星を形取り、輝くビジューと共に
一面に散りばめられていた
折り畳まれた彗星は立ち上がり
その両端を取り持つように
星座が支えている

そんなカード見たことない
少なくとも自力で行ける雑貨屋などには
並んでいなかった

誰かが忍ばせたとしても
家族以外の来客なども無い孤独な部屋へ
招く相手も居ない私に
なぜ?

何ループかした「きらきら星」が
より混乱へ導いてくるので
思わず閉じた…その隅に

見慣れない「好きだ」の三文字

誰だろう
思い返そうと意識をすればする程
記憶に靄がかかり霞んでいく
誰かが微笑んだ

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