夢に溶けた声が朽ちるとき
誰も思い出すことがなくなれば
人は忘れられるのだと思う
うれしいことも
かなしいことも
親切な人は忘れろと言う
いい人の姿をした傷つくのが怖い人
あなたの言葉があたかも真実のように
否定することに長けた悲しさは
私には到底理解できないものでしょう
あなたは問う
「傷つき続ける人生に何の意味があるのか」
そんなの知らない
こっちが知りたい
何度も投げつけられた言葉に
何度も傷ついて眠れなくなって
夜明けを見届ける度
必ず結ぶのだと奮い立たせる
望みを抱くものが私だけだったとしても
この気持ちが胸にあるうちは
決して一人ではないのだから
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