視聴者投稿実話怪談『道の駅で』
これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。
これは専門学校に入学して初めての夏休みに体験した話です
専門学校に入学して初めての夏休み夏コミケに行ってたまたま目に入って買った「ひぐらしのなく頃に」を買って家で「田舎声怖ぇ〜」とか言いながらプレイしてたら(この当時はリビングにしかPCが無かったので)後ろから父親が「この合掌造りの背景、これ岐阜の白川郷か富山の五箇村か?」と言ってきたので、「そうなん?行ってみたいからどっちかわからん?」と言ったら「他背景ない?もしかしたら解るかもしれないぞ」と言うので、画面スクロールしてもらってみたら、「多分これ白川郷だな・・・有名な展望台からの写真で見たことあるぞ」といともあっさり場所を特定しました
明日はバイトがあって明後日、明明後日はバイト休みだったので「明日バイト終わったらちょっと行ってくるから地図貸してよ」(まだガラケー時代だったのでカーナビもGoogleMAP無かったので)
確かその後白川郷のホームページとか色々調べたと思います
そして翌日、バイトが終わって1度家に帰ってから、汗を流して着替えて夜の9時頃家を出ました
まだ学生でお金も無かったので、ルートは国道20号をひたすら長野方面に向かって塩尻で19号に入り松本で国道158号に入って岐阜を向かうルートで計画しました
夜なのもあって交通量は少なく道も間違えずスムーズに進み深夜4時ちょっと過ぎぐらいに国道158号に入ったと記憶してます
さすがちょっと眠気と疲労が出てきたので、途中のコンビニでコーヒーを買おうと1番最初に目に入ったコンビニに入ろうと思い走っていると、ちょうど左にファミマがあったので立ち寄りました
コーヒーを持ってレジで会計していると店員が「疲れてそうだけどこの後どこまで行くの?」
「岐阜の白川郷まで行きますけど・・・」
「じゃあ158で安房トンネルぬけてくの?」
「あんまりお金使いたくないので安房峠超ていきますけど・・・」
「この時間にそんな疲れた状態で行ったら、絶対に事故おこすから、うちの駐車場でとは言えないからこの先に道の駅 風穴の里があるからそこで少し休んでから行きな」と言われ「はい、分かりました。そんなに危ないんですか?」と言うと、「昔は酷道て言われてて今は安房トンネルできて交通量ほとんどないから、事故起こしたら電波入らないから救助の電話も出来ないくらいヤバいよ」
それを聞いて絶対休もうと決意しました
コンビニを出て、車の中で地図を見てるとさっきの店員が窓をノックして「暑いからさ、仮眠するならこの冷たくなるやつ使いな」と渡してくれました
自分も「ありがとうございます。絶対に道の駅で仮眠してから行きます」と元気に答えました
30分くらい走ると教えてもらった道の駅があり何台か同じように仮眠をとってるような車が停まってました
自分の車はマフラーを変えていて少しうるさいので、他の利用者の迷惑にならないように1番端っこに停めてシートをリクライニングして、もらった叩くと冷たくなるアイスノンを首に当てて寝ました
恐らく30分くらい寝てたと思います
トイレに行きたくなったので車から降りようとリクライニングを起こして降りようと右を向くと隣にボロボロの軽自動車が停まってる
どのくらいボロボロだったかと言い表すのが難しいのですが、崖から落ちて3回転ぐらい転がったかのようなボロボロで泥まみれでしたがフロントガラスには至る所にヒビが入ってましたが他のガラスは割れてはいませんでした
駐車場なので誰がどこに停めても良いとは思います。一緒に送ったGoogleマップのスクショ:赤が自分で、水色が軽自動車です
ですが私が停めた所はトイレがも自動販売機からも1番離れた所で、仮眠を取るにしてガラガラの駐車場で寝てるかもしれない、停まってる車の隣にはなるべく停めないようにする暗黙のルール的なものがあると思ってました
寝起きで「こんなに空いてるのにわざと隣停めるか?」と思って運転手に文句言ってやろうと思って車を降りて、運転席の窓から中を除くと人は乗ってませんでした。
とりあえずトイレに行きたかったので、トイレに運転手が居れはそこで文句言えばと思いトイレに向かいました
しかしトイレに行っても人は居ませんでした
ここはトイレが3つあって1つは使える時間が決まってるので鍵がかかってましたが、もう1つのトイレも一応中を確認しましたが同じく誰も居ませんでした
とりあえず用を済ませて車に戻って車に乗ろうとしたら違和感があったので乗るのをやめて軽自動車の前方に回りました
そこで違和感の正体に気が付きました
フロントにナンバープレートが付いて無かったのです
念の為後ろにも回って見ましたが、後ろにもナンバープレートが付いてませんでした。
その時に車内をガラケーのライトで照らしながら少し覗いてみましたが、車内はボロボロの服と泥汚れみたいな茶色い汚れと天井部分には何かを擦ったような赤黒い汚れが内張りに付いていました
ナンバー無しで走るなんてやべぇ奴しかいないので、これ以上この車と関わらないようにしようとすぐ車に戻ってエンジンをかけて車を1つ隣にずらしてまた仮眠しました
起きた時間は覚えていませんが、かなり空が明るくなっていたので恐らく6時半すぎくらいだと思います
窓の外から軽自動車の方を見ましたが、軽自動車はもう停まってませんでした
まだ少し眠かったので、トイレに行って顔を洗ってから行こうと思いトイレに行きました
トイレで顔を洗って自動販売機でコーヒーを買って車に戻ろうとしてら、ちょうど車中泊の車から1人降りてきてこちらに向かってきました
すれ違う時に向こうから「おはようございます」と言われたのでこっちも「おはようございます」と返して軽自動車の事が気になったので「すみません。昨夜何か不思議なことありませんでしたか?」と質問しましたが特に何も無かったと言われましたが、詳しい時間は解らないけどマフラー変えたスポーツカーが入って来て目が覚めたから、チラと見たけど、その車が30分くらいしたらエンジンかけたから出発するのかと思ったら1つ隣にズレたくらいかな?
「すみませんその車自分のなんですけど、その時軽自動車停まってませんでしたか?」「ボロボロでナンバーの着いてない軽自動車が隣に停まってて、気味悪かったから1つ隣にずらしたんですよ」
そう答えると「何も停まって無かったと思うよ。暗かったのと寝ぼけてたからあんまり覚えてないけど」「でもそんなの横に停まってたら確かに1個空けたいよね」と言われてさらに怖くなりました
その後夜うるさくしてしまったのを謝罪して車に戻って、白川郷に向かい聖地巡礼をして同じ道で帰りました
通り道だったので、道の駅を教えてくれたのとアイスノンのお礼で一度ファミマに寄りましたが、アイスノンをくれたおじさんは休みで居なかったので、居た人にお礼に買ったどぶろくを預けて帰りました
コンビニと道の駅の会話は正直何十年も前の事なので少しアレンジしていますがだいたいこんな感じだったと思ってます
今は喫煙所とEVの急速充電器ができてしまってますが、当時はどちらも無く車を停めた所は喫煙所で潰れてます
停めて移動させたのが写真の停まっている所で、停め方も当時と同じように頭から突っ込んでます
配信で使えるか解りませんがGoogleマップのスクショとも送らせてもらいます
ペンネーム:翡翠@お腹すきました
2024/12/21配信 https://youtube.com/live/APJZYpiS4RA?feature=share
#灰怖 恐怖体験談 ご投稿フォーム https://forms.gle/gCGS7TDvYidvnbpeA
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