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肺気腫 呼吸リハビリテーションの重要性

こんにちは、51歳の肺気腫患者です。現在、中等度の肺気腫と診断され、日常的に治療を続けながら生活をしています。幸い、呼吸や体温は安定しており、テニスなどの軽い運動もできる状態です。しかし、病気の進行を遅らせ、日常生活をより快適に過ごすためには、薬物療法だけでなく、呼吸リハビリテーションも非常に重要です。

今回の記事では、私自身が体験してきた呼吸リハビリテーションの効果やその重要性について、読者の皆さんにお伝えしたいと思います。肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、呼吸器系の病気を抱えている方にとって、呼吸リハビリは生活の質を向上させるための重要な治療の一環です。

呼吸リハビリテーションとは?

呼吸リハビリテーションとは、呼吸器疾患を抱えた患者が、自身の呼吸機能を最大限に引き出すためのプログラムです。これには、呼吸筋の強化、体力の向上、日常生活の動作改善、そして呼吸に伴う不安感の軽減などが含まれます。医師やリハビリの専門家による指導のもと、個々の症状や体力に応じてカスタマイズされたプランが作られます。

私の場合も、呼吸リハビリを始めてから息切れが軽減し、日常生活での疲労感が少なくなりました。特に、テニスを楽しんでいる際にも、以前より長い時間プレーできるようになったのは、リハビリのおかげです。

呼吸リハビリテーションの効果

呼吸リハビリテーションを行うことで、様々な効果が得られます。以下に、私自身が感じた効果をいくつか挙げてみます。

1. 呼吸筋の強化

肺気腫などの呼吸器疾患では、肺自体の機能が低下するため、酸素をうまく取り込むことが難しくなります。その結果、呼吸筋(特に横隔膜)が過剰に働かざるを得なくなり、すぐに疲れてしまいます。

呼吸リハビリテーションでは、特別な呼吸法や筋力トレーニングを通じて、呼吸筋を強化します。私自身、最初は「こんなことで本当に効果があるのだろうか?」と半信半疑でしたが、続けていくうちに、明らかに息が楽になったのを感じました。特に深呼吸がしやすくなり、日常生活の中で感じていた息切れが軽減しました。

2. 体力の向上

呼吸リハビリテーションには、軽い運動やエクササイズも含まれています。私はもともとテニスをしていたので、運動が全く苦手ではありませんでしたが、リハビリを通じてさらに体力がついたと感じています。運動を取り入れることで、全身の血行が良くなり、心肺機能が向上します。

もちろん、運動は無理のない範囲で行うことが大切です。私も、医師やリハビリ専門家の指導のもと、自分の体力に合ったメニューを取り入れていきました。運動を始めるときには、必ず専門家に相談することが大切です。

3. 不安感やストレスの軽減

呼吸器疾患を抱えると、息苦しさや咳などの症状が原因で、不安感やストレスを感じることがよくあります。私も、肺気腫と診断された当初は、これからの生活に対する不安が大きく、夜もなかなか眠れないことがありました。

しかし、呼吸リハビリテーションを続けることで、自分の呼吸をコントロールできるようになり、症状が悪化しても冷静に対処できるようになりました。また、リハビリを通じて、適切な呼吸法やリラックス法を学んだことで、日常生活におけるストレスも軽減されています。心理的なサポートも含まれるリハビリは、心身ともに健康を保つために非常に有効です。

呼吸リハビリテーションの具体的な方法

呼吸リハビリテーションには、いくつかの方法があります。私が実際に取り入れているいくつかの方法をご紹介します。

1. 横隔膜呼吸

横隔膜呼吸は、肺の下部にある横隔膜を意識して行う呼吸法です。息を吸うときにお腹を膨らませるようにし、息を吐くときにお腹を引っ込めるようにすることで、深くゆっくりとした呼吸ができるようになります。

この方法を練習することで、浅く速い呼吸ではなく、効率的な呼吸を習得することができます。私は、日常生活の中でも意識してこの呼吸法を行うようにしています。特に、息苦しさを感じるときに役立つので、ぜひ試してみてください。

2. 口すぼめ呼吸

この呼吸法は、口をすぼめて、ゆっくりと息を吐き出すことで、気道の圧力を保ち、息を楽にする方法です。特に、肺気腫の患者にとっては、呼吸をコントロールしやすくなるため、有効な手法です。

私も、息が切れそうになったときや、階段を上るときなど、息苦しさを感じたときにこの方法を取り入れています。これにより、呼吸が整い、パニックになることを防ぐことができるようになりました。

3. 軽い有酸素運動

呼吸リハビリテーションには、軽い有酸素運動も重要です。私の場合は、テニスを軽く楽しむことがリハビリの一環になっています。運動を行うことで、心肺機能が向上し、全身の筋肉も活性化されます。

運動の種類は、自分の体調や体力に応じて選ぶことが大切です。無理をせず、息が切れたらすぐに休むように心がけることで、体に負担をかけずに運動を楽しむことができます。医師に相談して、適切な運動プランを立てることが大切です。

呼吸リハビリテーションを継続するためのポイント

呼吸リハビリテーションは、継続することが何よりも重要です。以下に、リハビリを続けるためのポイントをいくつか挙げてみます。

1. 無理をしない

リハビリを始めたばかりの頃は、つい頑張りすぎてしまうこともありますが、無理をすると逆効果になることがあります。自分の体の状態をよく観察し、疲れたらすぐに休むことが大切です。

2. 医師やリハビリ専門家の指導を受ける

リハビリを行う際は、必ず専門家の指導を受けましょう。自己流で行うと、誤った方法でリハビリを進めてしまい、かえって症状が悪化することもあります。私も、医師やリハビリ専門家のアドバイスを受けながら、自分に合ったリハビリ方法を取り入れています。

3. 継続する

呼吸リハビリテーションは、短期間では大きな効果が得られないこともあります。しかし、継続することで、少しずつ効果が現れます。私は、最初は成果を感じにくかったものの、続けていくうちに確実に呼吸が楽になったのを実感しました。

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