「明日、本番だから観に来てよ」って2番目に好きな人に連絡する。

 夏である。これもう断言したい。夏である。怒涛の6月だった。怒涛過ぎて気が付いたら暑さで顔を顰めて、汗を流して、そうして今日に至って夏がやってきた事を実感する。

 冷房ゴン滝。が、私の主義なのだが、去年の冬に暖房ゴン滝していたら目ん玉が飛び出るような電気代を2ヶ月に渡って請求されて、散々な目にあった。ちょうど公演の時期とも重なり、財布に穴が開いてるのか?どころではなく、大きな穴を財布として使っているのでは?と思うほどお金が消えて行った。

 最近の私は排気口新作公演『時に想像しあった人たち』にかかる事務作業地獄&公演に関係のない期間限定労働によって体重が5キロも落ちてしまった。誇張なしで先月は週0の晴耕雨読ならぬ晴読雨読の生活をしていた怠け者が、突然の様に週6のてんやわんや生活に様変わりなのだから、それは疲労によってご飯を食べるのがおっくうになる。夏バテに気を付けてゆっくりと失われた5キロを取り戻して行きたい。

 来月からは少しは落ち着きを取り戻す身辺の慌ただしさ。ようやっと本格的な台本作業に入る。が、これもまだまだ鋭意難航中。漠然としたイメージに、あーでもない、こーでもない、と、まだまだ考えている。馳せる想いのいじらしさ。

 過去何度も制作されてきた山河図による公演のティザー映画。今回も排気口新作公演『時に想像しあった人たち』のティザー映画が作られる。その情報が過日に公開された。是非ともチェックして頂きたい。公開は8月29日から。

 疲れ疲れの怒涛を何とか乗り越えてもホッと一息は付く暇はないけれども、台本作業の苛烈さがやってくる前に心地の良いお酒を呑みたい。

 ここのところ、私宅に色んな人が遊びに来る。そのどれもが楽しい夜で、その一時だけが現実逃避という名の美しい時間である。公演に吸い取られていくお金の多さに青ざめている私に、お酒の差し入れを。誰でも。そう言ったものを持ち寄りながら豊かな夜を作り出せる才だけは、どうやら私にはあるらしい。

 

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