僕とHIGHWAY61
兄貴のバンド以外で初めてライブに行ったバンドだった、そして初めてのフェスを体験させてくれたバンドでもあった。
2007年9月1日2日この2日間にHIGHWAY61は主催フェスを開き解散した。
今は朝霧JAMで有名なふもとっぱらで開かれたそのフェスは彼らと仲のいいバンド10バンドほどが箱トラをステージにした簡素なステージ1つをタイムテーブル毎に回していくかなり小規模なものだったがこれが本当に素晴らしかった。
当時はもう下火であったが2000年代初頭は空前の青春パンクブームであった、GOING STEADY、MONGOL800、175R、ロードオブメジャーなどそのまま第一線で人気者になったバンドもいれば、ブームには乗っかれたがメジャーになってからはイマイチ元気が無くなるバンドが大半であった。HIGHWAY61はそんなバンドの代表格であった。
1枚目と2枚目のアルバムをとんでもない初速とパワーで売り上げたがその後ワーナーと契約したHIGHWAY61の人気は下降線を辿った。
年に3枚シングルを発売するもしくはアルバムを年に2枚発売するという今考えたら頭のおかしなノルマにしたがって1枚目POWER TO LIVEは惨敗、2枚目にインディーズ時代からの人気曲銀色バスを出すもそこまで売り上げは伸びず、意を決して3枚目に出したサヨナラの名場面。
盗作騒動発生。
楽曲の一部が中島みゆきのファイトに酷似していると一部ネット民が騒ぎファイト著作元のヤマハやHIGHWAY61の所属するワーナーミュージックへ抗議の電話などが入る。
しかし売り上げで貢献できてないHIGHWAY61をワーナーミュージックはあっさりと突き放す、盗作を全面に認めシングル及びアルバムを発売中止、メジャー契約も解除。
ここら辺の詳しい事情はドキュメンタリー映画「サヨナラの名場面」(ナリヲ監督作品)で描かれてるので是非。
その後彼らは自主レーベルを立ち上げるが最早活動を続ける体力は無かった。
2007年9月1日2日朝霧高原ふもとっぱらにてMUSIC PEOPLE FESTIVALを彼らの盟友であるSTANCE PUNKSやLINK、ザ・マスミサイル、野狐禅、THE BIG HIP(THE HIGH-LOWSの白井幹夫とTHE BLUE HEARTSの梶原徹也のツーピースバンド)らと共に開催、周辺のバンドも聴き込んでた僕にはとてつもなく楽しい空間だった。霧が立ち込める中、山に響き渡る大合唱、キッチンカーでバンドメンバーや家族が売るホットサンドやドリンク、どこからともなく立ち込めるお香の香り。
初めてのフェス体験は一生越えることは無いんだろうなあ、夏休みが明日で終わることHIGHWAY61が解散した喪失感も相まって帰りの東海道線の気の重さったら無かった。
ほぼ全曲がゴタゴタによってサブスクで配信されてないのが本当に悔しいが、彼らの楽曲は本当に素晴らしかった。初期衝動で完遂したファースト、どこかアメリカっぽさを感じるセカンド、後期になれば多様性溢れていく様はThe Clashに通ずるものがあるかもしれない。
ボーカル堀井氏がカバーしてる「人にやさしく」このボーカルアレンジが好き過ぎてカラオケで歌う時毎回真似してる。
坂本ヤマト
排気口新作公演
MITAKA "Next" Selection 24th
『時に想像しあった人たち』
【一般】前売3,000円・当日3,500円
【学生】前売・当日2,000円(当日学生証提示)
【高校生以下】前売・当日とも1,000円(当日学生証提示)
★早期観劇割引・☆平日昼公演割引は、すべて500円引き
*未就学児は入場できません。
(託)は託児あり
【場所】三鷹市芸術文化センター星のホール
2023年
9月
29日19:30★
30日14:00★(託)19:00★(託)
10月
1日14:00★
2日休演日
3日19:30
4日14:00☆
5日19:30
6日19:30
7日14:00 19:00
8日14:00
9日14:00
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前。
【作・演出】菊地穂波
【出演】佐藤 暉、中村ボリ、坂本ヤマト
井上文華
桂 弘
倉里 晴
東雲しの
竹之内勇輝
龍村仁美
根間健太郎
広野健至
松田顕生
【予約】
https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=mx16p6u9
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団