よかれと思ってとは…時々やっかいなもの
よかれと思ってしたことが、実は大きな失敗をしたという経験はだれもが一度は経験したことがあると思うが、それを予期することは中々できない。
誰だって好意で行っているものだから、ありがた迷惑だったことがわかるときにはあとの祭りということばかりだ。
昨日わたしは、台風の接近に伴い昼過ぎで仕事から帰ることができたので、スーパーに寄ったところ14時閉店で、お刺身、お惣菜が半額で販売されていた。このとき、一応妻には電話を入れていたが、出なかったので半額のお刺身とお惣菜を購入し家路を急いだ。
心の中では、台風の夜に料理を作るのは大変だろうと考え、購入しておけば妻の助けになると我ながらよくできた夫だと内心自分をほめていた。
家に帰り、リビングに行くとお風呂上りの妻が子供たちに寝巻を着せていた。だいぶ早いと思ったが、もしかしたら停電するかもということで、わたしも早めに湯に入ることになった。
その際に購入した半額シールの張ってある商品を妻に渡したが、なにか微妙な顔でお礼を言われたことが気になった。
外の風がだいぶ強くなってきた夕方、このときの我が家のテーブルには、半額のお刺身、お惣菜に加え、冷凍食品のお好み焼きや揚げ出し豆腐といったレパートリーが並び、ご馳走ではないが非常にボリュウームのある夕食が並んでいた。
妻に尋ねると、停電になってダメにならないように今日食べようと思っていたとのこと。なんだよ、そういうことは早く言ってくれないと…お店で買う必要はなかったじゃないか!というセリフは我慢してとにかく食べる。
だから、あんな微妙な顔をしていたのかと後から気づく、電話が通じていたのなら買ってなかったのにと、言うのも勝手なことで、妻も好意には文句をいえないらしく、二人でいつもの2倍くらいある夕食を片付けることになった。
腹8分目で食べる揚げ出し豆腐の重いこと、重いこと、胃にたまっていくことがわかる、次の料理へ箸がすすまない、お好み焼きにお刺身と食い合わせなんか今日は関係ない。なんとか全部食べ終え、ソファーに寄りかかると動けない牛のようだ。
あの時、電話が通じていれば…と考えるが、こんなことになるとはだれも思いつかないわけで、笑い話になる失敗を経験することが出来たので良かったのだろう。
ちなみに、妻は食べている間ずっと体重のことを気にしながら食べていた。