詩「見えなくても」
ステイ
未来という場所へは
自らが歩いてゆくものだと
思ってきた私だが
私がその場所へ向かうのではなく
その場所が私のところへやって来ると
思うことにした
何万光年も離れた星の光が
地球に向かって進んではいても
まだ地球からは見えないように
未来という場所も
私の方に向かって
進んでいるにちがいないと
見えない未来への不安から
やみくもに歩こうとしてきた私だが
見えなくてその場所が来ると信じて
いまはじっと待つことにしよう
必要なのは
それを受け入れる準備だけだ
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