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俳句「凡句で語り継ぐ」

水撒けば土埃たつ原爆忌

 こうした忌日の句を、直接体験もなく、知識も乏しい自分が詠んでいいのかと思うと、「沖縄忌」の句のときにも記した。ただ、一方で、プロの俳人ではない私たちのような素人こそが、こうした後世に語り継ぐべき日の句をもっともっと詠むべきなのではないかという思いもある。

 介護の俳句もそうだが、まだまだまだまだ沖縄忌や原爆忌が詠まれるべきだと思う。難しい題材だし、句会などに提出してもほとんど採ってもらえないだろう。だが、いまはこのnoteのように、凡句でも発信できる媒体がある。むしろわれわれ素人の役割は、語り継ぐべき季語や出来事を残すべく凡句の山を築くことではないか。そうも思う。

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