俳句「ステイホームのころ」
この家も籠もりをるらし百日紅
わが家の百日紅は、蕾をつけた枝が四方八方に1メートル以上も伸びて、まさに「伸びたい放題」の姿をしている。毎年それを見ては、少し剪定して樹形を整えようかとも思うのだが、花を咲かせようとする枝を伐るのがかわいそうで、いつもそのままにしてしまう。すると今度は、咲いた花が散り乱れて、「落花狼藉」のありさまとなる。
2,3年前であったか、近隣の家の庭に同じような伸び放題の百日紅を見かけた。コロナ禍でもあり、人影は見えなかったが人のいる気配は感じる。この家の方も、庭の手入れをしなければと思いつつ家に籠もっているではないだろうか。ふとそんなことを思った。