義弟のこと㊳
・今週も実家に行っていた奥さんが帰宅して一言。「お母さん、ちょっとやばいかも」。びっくりして事情を聞いた。今回奥さんは、お義母さんが加入している生命保険などの代理請求の手続きができるようにするため、代理人申請を行うために実家に行っていた。本来なら3週間前頃に保険会社の営業担当との約束があり一度赴いていたのだが、営業担当が手続きのために持ち歩いていたタブレットの操作をミスったとかでもう一度実家に行かなければならなくなっていたのだ。まあ、それが無くても毎週行ってるんだけどさ。
・手続きの中で、お義母さんがタブレットの画面と書類に何かの文字を自書しなければならない場面があったとき、お義母さんは手が止まってしまい字が書けなくなってしまったという。たぶん自分の名前か何かだと思うのだが、印字された紙を見せて、「この通り書けばいいんだよ」と奥さんが教えても、紙に印字された字が読めないのか、手が動かないのか、まったく記入ができず、仕方がないので奥さんが手を添えて記入させたという。いいのか、それで?
・原因は本人に聞いても分からなかったようだが、おそらく「読めない」「動かない」の両方だったのだろう。この日の朝も、お義母さんがなかなか起きてこないので見に行ったら、ベッドに座って何か言いながら拳で自分の足を叩いていたらしい。何しているのか奥さんが聞いたら、なかなか話してくれなかったそうだが、ようやく口を開いた。夜から朝にかけて急に寒くなって、起きてしばらくは足が動かなかったそうだ。で、足を叩きながら「がんばれ、がんばれ」と声をかけていたという。
・奥さんが、そんな状態で一人で暮らすのは危ないから、こちらに来て一緒に暮らそうと言ったのだが、「大丈夫。お前の世話にはならない」という返事。困ったが、何かあってからでは遅いので、今度私が実家に行くタイミングで、もう1ランク高い内容で説得にかからねばならないと、奥さんと話し合った。もちろん、我々夫婦が実家に移住する可能性も含めてだが。