留学に対する憧れがいい感じに解体されてきてる話(COOP留学2ヶ月目)
ワーホリビザから学生ビザに切り替え、COOP付きのコースを始めて2ヶ月経った。
パートナーとコモンローを申請してカナダに残りたいので、コモンローのための同居期間を稼ぐための学生ビザである。
そもそも働くのが嫌いでお金を極力使わないことでそれを正当化してる人間なので、できれば学校なんて行かずに済ませたかった。公立カレッジなんて高すぎて手が出ないので私立カレッジを探したけど、ホスピタリティとかマーケティングとかビジネスマネジメントとか…どれも全く興味が持てない!そんな中で唯一興味が持てたのが通訳・翻訳コースで(それでもビジネスマネジメントと半分半分なのだが…)それを取ることにした。
日本人ばかりと関わるのは正直不安だった。英語の勉強にならん、とかじゃなくて、日本的な価値観でジャッジされるのが怖かった。
…が、いざ始まってみると、意外なほど楽しい。日本人の先生がすごく熱心で、グイグイきてくれるので、こっちも積極的に学ばざるを得ない。こんなに熱心な先生に教わったのはいつぶりだろう。COOPの授業ってゆるくてクオリティが低いイメージだったので全く期待していなかったのだが、本当に良かった。
(この後のビジネスマネジメントの授業を受けている人に話を聞くと、めちゃくちゃゆるい、先生がやる気ない、時間の無駄、出来ることなら考え直した方がいい、と言われた…。)
通訳・翻訳って興味はあるけど、どうせ幼少期に海外で暮らして、完全バイリンガルな人がやってるんでしょ?私じゃ勝負にならんよ…と思っていたのだが、そうでもないっぽい、むしろ私は結構向いてるっぽいことがわかって、キャリアに関して前向きになれたのがうれしい。もうずっとキャリアに関して迷走しまくりで、何をやってもうまくいかないとヤケになっていたんだけど。楽しくやれて、楽しいままで優等生でいられる領域っていいな、そういうのを仕事にするべきだな、と思う。
ビジネスのコースが始まったら、うまくサボって翻訳の仕事を始めてみたい。
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私はずっと海外に憧れていて、留学してる人が羨ましくて仕方なかった。英語コンプが酷くて、留学を経た人が「1年の留学じゃあんまり喋れるようにならないよ〜」なんて言ってるのが自虐風自慢に聞こえていた。いや、ペラペラじゃん!と。
でも、今いろんな留学生と喋ってて、ほんとに1年の留学じゃそんなにペラペラにはならないんだなと、わかる…。自分自身も、もうカナダに1年半弱いるわけだけど、まだまだすぎる。
それでも、別にペラペラじゃなくてもいいじゃん?と思う。ペラペラじゃないのは、そうじゃなくても今まで生きてこれたから。英語レベルには、その人のそれまでの人生が表れているだけで、いいも悪いもないんだと思える。
そう思えるようになったのは、実際海外に出たからなんだと思う。いろんな背景を持つ人と関わって、「勉強」「スキル」という視点以外から英語を捉える機会ができたから。
海外に住むことへの憧れも、やっぱ英語コンプ要素が大きかった気がする。最近は、「場所が違うだけじゃん。仕事して生活するっていうやることは同じじゃん」と思う。どこにいても、幸せに生きたいならそのための努力をしないとそうはならない。
そのことを思う時、ほんとに来てみてよかった、と思う。憧れ(というか嫉妬、コンプ)ってすごく疲れるし、一つ減ったことでほんとに楽になった。